表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/29

間の1 メイドさんと一緒

本日2話目投稿です。宜しくお願いします

 …ふと、「あぁ… コレは夢なんだ… 」と何となく理解する。


 自宅近くの古本屋から世界の狭間へ、そして名も無き異世界へ来るまでを、まるで走馬灯を見ているように記憶の映像が流れていく。


 …王様との謁見の間での話では、触りだけだが、「自分以外の4人」は、何らかの理由で「あちらの世界が嫌いで、あの世界を捨ててでも異世界に行きたかった」らしい…。


 …彼等4人が理由を話してくれるかはわからないが、恐らくは王様の言うことに嘘は無かったと思う。


 …謁見の間から出て、それぞれ与えられた部屋に向かう間、誰も口を開かなかったが、「此処が異世界である。」と改めて理解したからか、たまに表情が綻んでいたように見えた。


 …ならば多分彼等4人は、元の世界に帰るつもりは無いだろう…。 世界さんが言っていたように、自分で帰る方法を見つけるか、この世界で生涯を終えるまで暮らすしか無いだろう…。


 …帰る方法は、起きてから改めて王様に確認をしてみるとして、まずはこの世界で生きていけるように、この〔名も無き世界〕を知ることから始めよう。


    ……コン、コン、……


 ………? ノックのような音が聞こえる……。

 

 …そう思った瞬間、眠りから覚めるのか、意識が浮上していく。


 コン、コン… 意識が覚醒したので、「起きました。」と返事をする。


 扉を開けて入ってきたのは、昨日部屋まで案内してくれたメイドさんの1人で、此方に頭を下げると、「おはようございます。 本日より貴男様のお世話をさせて頂く事になります〔ステラ〕と申します。 どうぞ宜しくお願い致します。」と、もう一度頭を下げて挨拶してきた。


 …マズい… 昨日案内して貰った時にもいっぱいいっぱいだった為か、礼も言えていない… 正直大人として恥ずかしいが、この場で自己紹介と礼を言おう。


 「…えー あー …おはようございます。今日からお世話になります将明(まさあき)です。 此方こそ宜しくお願いします。 …後、昨日の案内の時、礼も言えずにスミマセン…。」  …気の利いた言葉が…何も…浮かばない…。 …コレはヘコむ…


 そんな想いが顔に出ていたのか、ステラさんは、クスッと笑いながら「どうぞお気になさらないで下さい。」と言ってくれた。




 そんな感じで挨拶も終わり、ステラさんが「間もなく朝食のお時間となります。 何かご要望等があれば伺いますが?」と言ってきたので、「何か今着ている服の代わりはありませんか? …昨日は着替えもせずに寝てしまったので。」とお願いしてみる。


 するとステラさんが、「朝食は国王様、王女様と御一報に食べていただくのですが、王女様より、皆様の服は「昨日来られた時に着ていた服で着てほしい」と言われております。」と言ってきた。


 …こればかりはしょうがないか… と何となく諦めた気持ちで「分かりました。」と答え、ステラさんと一緒に部屋を出て行く。


 …さぁて、4人と合流して胃が痛くなりそうな朝食に向かうとしますか…

  

また宜しくお願いします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ