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雑貨屋の店主が誰かに似てるんだが…

本日4話目の投稿です。 すみません。明日の分の投稿ですが、所用で少し遅れたり、量が減るかも知れません。 


 また、感想ありがとうございます。お返事まだ出来てませんが、全て読ませて貰っています。

 …組合の受付に戻り、雑貨屋の場所を聞く。


 どうやら武器屋の向かいにあるようで、緑の葉っぱの看板が目印だそうだ。


 組合を出て、直ぐに雑貨屋を見つけて入る。


 雑貨屋も防具屋と同じく、様々な物が店内に所狭しと並んでいた。


 ただ、ざっと見た限り、組合証のようなサイズのカードは見当たらない。


 店内にいた店主らしき人に、「すみません。 探し物があるのですが…。」と声をかけると、


 「いらっしゃい! 何をお探しで!?」と威勢の良い声が返ってくる。


 そこで組合証を見せて、「この位のサイズのカードが在れば買いたいのですが。」と伝える。


 「ああ! それなら確か倉庫に有りました。少しお待ち下さい!」と奥に引っ込んで行く。


 …内心、「またフェアが脱け殻状態になるのでは…。」と心配してチラ見してみると、少し疲れたような顔をして、「肩に乗っても良いですか? マスター…。」と此方に言ってくる。


 「やはり大きな声の人が苦手なのか?」と聞くと頷いたので、肩に乗せてあげる。


 フェアが少し落ち着いた頃に、店主が帰ってきた。


 「いやぁ、お待たせしました! これで宜しいですか!?」とやはり大きい声。


 「あー…っと、店主、誠に申し訳ないんですが、相方の妖精が、大きな声が苦手らしいんで、もう少しだけ声を小さくして貰っても良いですか?」

と言う。


 すると店主がフェアに気づいたらしく、「いやこれは申し訳ない。 妖精の方がいるとは気付きませなんだ。 つい、何時もの調子で喋ってしまい、悪いことをしましたな。」と何でもないように謝ってくる。


 少し不思議に思い、「自分は他の妖精を見たことが無いんですが、他の妖精も大きな声が苦手なのですか?」と聞いてみる。


 すると店主が、「ええ、戦闘や街中での大きな声や音は大丈夫らしいのですが、こういう建物の中等の場合は、どうしてかダメらしいのです。」と答えてくれる。


 横のフェアも頷いているところを見ると、どうやらそうらしい。


 店主に「ご迷惑をおかけします。」と2人して頭を下げ、カードを見せて貰う。


 フェアにこのカードで良いか?と視線で確認すると頷くので、取り敢えず50枚1セットを2つ購入する。


 店主に、「今日登録したばかりなのですが、何か初心者にオススメの道具等ありますか?」と聞くと、目の前に幾つかならべてくれる。


 1つ目は、携帯用の食器類や調味料。 これは野営等に使う物で、ほぼ全ての組合員が購入するらしい。 因みに砂糖や胡椒等は、小説にあるような高額ということはなく、どれも安く買えるらしい。


 2つ目は、テント。 これも野営等で使用するが、ソロで使う人は殆ど居ないらしい。ただ、いずれパーティーを組むなら必需品とのこと。


 3つ目は、傷薬等の薬品類。 内心「ポーションか?薬草か?」と期待したが、実際は塗り薬や丸薬が殆ど。 ただ、種類が多く、塗り薬は野営時の虫刺され用から切り傷用まで。 丸薬はモンスターの殲滅依頼等の時、食事が取れない時用に栄養分を詰め込んだ、緑色したマズそうな丸薬から虫下し用の丸薬まで、と様々だ。


 最後に、モンスターの素材を剥ぎ取る為のナイフや、盗賊等を捕縛する時に使うロープ、洞窟やダンジョン(あるらしい。)等の罠探しに使う、伸縮自在の8メートル位まで伸びる棒、それら全てを入れられる、肩に担げる大きめの鞄など、他にもまだあるが、初心者ならばコレくらいは揃えておいた方が良いらしい。


 今出された物を、カードを含めて全て買っても、銀貨3枚を超えないらしい。 量も、全てを鞄に詰めても、其処まで大した重量にはならない。


 今出された物全てを買い、鞄に詰めていると、店主が「これは妖精の方を驚かせた詫びです。 持って行って下さい。」と、一冊の冊子をくれる。


 「それに野営時に注意すべき点等が書いてあります。 役立てて下さい。」と内容を教えてくれる。


 これは良い物を貰ったと、礼を言うついでに、今更ながらだが自己紹介をする。


 「自分は将明と言います。こっちの妖精はフェア。 また此処を利用させて貰います。 ありがとうございました。」と告げると、店主も「私の名前は[トルク]と言います。 またのご利用お待ちしております。」と、笑顔で言ってくれた。


 店を出て、荷物をアイテムウィンドウに入れる為、一旦宿に帰ることにする。


 「じゃあフェア。 食事と準備を終えたら、依頼受けに行こうか。」


 「…わかりました。」

 テンションが低い所を見ると、やはり宿のおばちゃんに会うのが恐いらしい。


 …まぁ、でも、いよいよ冒険の始まりだ! 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました


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