〔狭間〕で説明受けましたが…
2話目投稿です。宜しくお願いします
《…さ…い…。 お……て…さい》
…? 誰かに呼ばれている? ?誰?
《…目が……ましたか?》
?音が飛んでいるみたいに聞こえる…
《少…待……今…調……しました。 私の言葉が理解できますか? あなたは今声が出せないので思うだけで結構です。》
… …? おぉっ 本当に声が出ない! 口だけがパクパクしてる。 声帯震えてるのに音が出ない? っと返事返事~ 理解できますよ? これで大丈夫ですか?
《はい、結構です。 今から何が起きたのか説明しますので、出来れば質問は最後にお願いします。》
…了解です。 あっでもアナタが誰かだけ教えて下さい。
《…それも最後に説明します。 …ではまず此処は〔世界の狭間〕と呼ばれる場所です。 …此処は様々な世界と世界を隔てる壁のような所で、アナタの様に召喚されたモノ達が通る場所です。 アナタ達あの場にいた5人が本来通り過ぎる場所ではあるのですが、アナタはいわば巻き込まれる形で召喚された為、私が此処に一時的に留めました。 …ここまでは理解できましたか?》
…何とかですけど…うん、大丈夫です…
《では続けます。 本来ならばあの4人だけが呼ばれるハズの所、たまたま居合わせただけで巻き込まれたアナタには、あの4人に与えられるような〔スキル〕が何もなく、生きるのでさえ困難になるでしょう。 なので、此処でアナタに最低限の〔スキル〕を与え、送り出す形になります。》
…はぁ~… 古本屋で読んだ小説みたいな話だ… あぁもう質問しても良いですか?
《えぇ、どうぞ》
…では、先ほど聞きましたがあなたは?
《私はアナタが向かう世界そのものです。 …その世界にも私にも名はありません。 …と言うよりも名を付けられないというのが正しいですね。》
…何か言いにくい事だったのならばスミマセン
《構いませんよ? そういうモノだと思って頂ければ。 他に何かありますか?》
…では、あの4人は何のために呼ばれたのですか?
《…アナタも含め申し訳ない話なのですが、ある国の王女のワガママによって、呼ばれる形になります。 …「只管違う世界の人間がみたい」と言う言葉を、彼女の部下が叶えてしまいました。 …本来私が帰せれば良いのですが、他の世界との取り決めにより、帰還は自分達の力で行っていただくことになります》
…? では、自分も含め5人で協力するなり個人でその力を得るなりしなければならないと言うことですか?
《…はい。申し訳ありませんがそうなります。 …そして、今からあちらでの生活に最低限必要な〔スキル〕をアナタに付与します》
…何か自分の為にここまでしてもらって申し訳ない気がする。 まぁここまて来たら、なるようになるか…
ここまでお読みいただきアリガトウございます。