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組合の登録が終わったが…

本日3話目です。 よろしくお願いします。

 …奥の部屋から出て、再び受付に向かう。


 「すみません。 改めて登録お願いします。」


 「かしこまりました。」


 先程の受付の人にお願いして、登録して貰う。


 「あぁ、申し訳ないんですが、もう1人分もお願いします。」と告げると、受付の人は不思議そうな顔をして此方を見る。


 「もう一方と言われますが、その方はどちらに?」


 …あぁそうか、フェアは姿を隠したままだった。


 「フェア。 姿見せて。」


 「分かりました。 マスター。」


 フェアが姿を見せると、受付の人は驚いたようで、「ひっ!?」と声を上げ受付から少し離れる。


 「すみません。 驚かすつもりはなかったんですが…。」「申し訳ありません。」と2人して謝る。


 「はぁ…。 分かりました。 妖精種の方の分もですね…。」 …流石プロ。納得が早い。


 「では、此方の用紙にご記入下さい。妖精種の方の分は、その用紙の一番下の[随行員]の所に名前だけを書いて下さい。」


 「分かりました。」と返事を返し、記入する。


 名前 … 将明


 年齢 … 31歳? で良いのかな?


 拠点 … 「すみません。拠点って今泊まってる宿の名前ですか?」


 「はい。そうです。」


 「いや…あの…宿の名前聞き忘れたんですが…。 組合から数分の…あの女将さんのおしゃべりがスゴい…。」


 「あぁ、あの宿の名は[カシスの宿]ですね。そう書いて下さい。」 …今受付の人、おしゃべりの所に反応したのを見逃さなかったぞ… やっぱり皆そう思ってるんだな。


 それじゃ 拠点 … カシスの宿っと。


 続きは


 使用武器 … 剣


 明かして良いスキル … 剣術、快適魔法


 随行員 … フェア


 「これで良い…ですか?」と見せると、受付の人が上からチェックし、「はい。大丈夫です。」と言ってくれる。


 受付の人が「直ぐに登録出来ますからこのままお待ち下さい。 その間に、組合についての説明をお聞きになりますか?」と言うので、そのまま聞く。


 「では、説明を始めます。 組合は各国の様々な街や少し大きめの村、此処のような城下に存在します。 ただ、存在すると言っても、各国の影響を受ける訳ではなく、あくまでも、国から依頼があった際に受け付けたり、犯罪者の捕縛等の賞金の受け渡しがあるだけです。」


 …うん。ここは王様に聞いたとおりだな…


 「組合員が犯罪を犯した場合、各国の組合に直ぐに連絡が行き、場合によっては賞金をかけたりもします。 …と、丁度良いですね。」と受付の人が横を見ると、スマホ位のサイズのカードを持った事務員の人がいた。


 受付の人が、「このカードが組合証。通称[カード]です。 依頼を受ける際と依頼が終了して報告する際、このカードを必ず受付に提出して頂きます。」


 「ですが、犯罪者の場合、このカードの裏に[賞罰]が表示されます。 このカードには、特殊な技術が使われていまして、偽造や他人が使うことは出来ないようになっています。」と続ける。


 「このカードの持ち主だと、どうやってしるんですか?」と尋ねると、


 「このカードには、持ち主の魔力を登録する機能があります。 更に、登録したカードをもう一度受付に提出して頂いて、あるスキルを使い、固定します。」と答えてくれる。


 「これは特殊なスキルで、このスキルは外では使えず、組合内でしか使えません。 そういう珍しいスキルなんです。」とそのスキルについても教えてくれた。


 「次に、組合員のランクですが、初級1~5、中級1~5、上級1~5、帝級1~5となっており、帝級の5が最高ランクとなっております。 登録された際は、初級の1となり、それぞれの級の5まで上げると上の級に上がるための試験が受けられます。」


 「級内の数字の上げ方は? 依頼をこなしていけば良いんですか?」


 「はい。 其方のコルクボードに貼ってある依頼をこなして頂くか、指名依頼をこなして頂ければ級が上がります。」


 「指名依頼とは?」


 「指名依頼は村や国、または特定の人物から名指しで出される依頼のことです。 此方はだいたい中級の3辺りの方から受けられます。」


 「分かりました。 …因みに、自分にはフェアがついているんですが、共に依頼をこなしても、級内の数字を上げるのに加算されるんですか?」と必要な事を聞く。


 「はい。問題ありません。 ただし、級を上げる試験は、お一人で受けて頂く形となります。 級を上げる試験に落ちた場合は、その級の依頼を20件こなすまでは受けられない決まりとなっています。」


 「分かりました。」


 「後、依頼の用紙の右上に、それぞれ初級が青、中級が黄、上級が赤で、それぞれの色の中に数字が書いてあります。 初めての方はだいたい気付きませんが、ご自身の適性を判断するのにご利用下さい。」


 …うわ、全然気付かなかった。 直ぐにコルクボードを見てみると、確かに色と数字が書いてある。気をつけよう…。


 「では最後に、カードを両手で挟んで、スキルを使うような感じで魔力を流して下さい。 流し終えたら同じ様に妖精の方もお願いします。 それを受付内の機械に登録すれば完了です。」


 …掌で…挟んで、と…オォッ、カードが光った。


 フェアも直ぐに光らせ、受付の人に渡して機械に登録して貰う。


 「では、これで完了です。このカードを無くされますと、再発行に金貨1枚掛かりますのでご注意下さい。 それでは、これからの貴男方の活躍をお祈りしています。」


 と言われ、此方も「ありがとうございます。」と返す。


 …ん? 「すみません。 登録のお金を払ってないのですが…。」と聞くと、カードを持って来てくれた人が、「組合長から初回は受け取らなくて良い、と言われております。」と返される。


 「そうなんですか。 では組合長にも礼を言っていたと伝えて下さい。」と告げ、頭を下げる。


 組合内から出る前に、「フェア。雑貨屋に行ってカードや必要な道具を揃えよう。 その後はどうする?」と聞くと、


 「まだ午前中なので、昼から簡単な依頼を受けましょう。」との事。


 …良し、それじゃあ雑貨屋に行こう。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

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