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死んでも楽しく生きてやる!  作者: ゾンビ専門カメラマン
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出会い

レイディオ君は、口から音波砲が撃てて、口を身体中に作り出すことができる。息を吸わなければ音波砲は撃てないみたいだけど、たくさんの口で一気に吸えば、それほどかからない。

ふむ。


…こいつ、超厄介じゃない?

怪物君よりよっぽどやりにくいんだけど…。


うーん。


良し。とりあえず、物理で叩き潰そう。

悩むのめんどくさいし。


「さて、レイディオ君。ちょっと本気でやらせてもらうからね。」


「ジャマする。ヨクナイ。ジャマするヤツ、コロス。」


なんで片言になってんの?まぁ、どうでも良いか。

それより、初めての全力だ。おらわくわくすっぞ!…いや、これが私の全力です!かな?ドーナッツ形の島に住んでいる狐っぽいものの声をアテレコして。


「それは死亡フラグか!!」


自分で突っ込みつつ、飛んできた音波砲を横に飛んでかわす。自分の手足に鉤爪を出して、床を削りながら小刻みに移動を繰り返し、的を絞らせないようにする。

ちなみに、鉤爪は蝋でできている。怪物君を処理したことで得た能力ではない。…筈だ。


狙えないことに苛ついてきたのか、音波砲が途切れる。レイディオ君は大きく息を吸い込んでいるようだ。胸部がどんどんと膨らんでいく。

チャンス?

次の瞬間、レイディオ君の体は空気を圧縮するように元のサイズまで縮み、その体の正面に無数の口が出てくる。

チャンス?じゃNEEEEEE!!

反射的に全力で上に飛ぶ。今までいた場所を音波砲が通り過ぎていくのが見える。ちなみに。音波砲は透明だがその出力のため空間が歪んで見えるのだ。


俺は吹き抜けになっている広場の二階の天井に足の爪を突き立てて立っている。

レイディオ君はさっきの音波砲の影響で俺を見失っているらしい。いや、勝ったつもりでいるのだろうか、軽く辺りを見回すと振り返りバリケードがあった場所に戻っていく。

まぁ、あの威力をまともに食らったら跡形も無くなってただろうから、その油断も仕方ないか。


バールを腰から引き抜きレイディオ君の頭に向かって銀髪碧眼の美少女ばりに投げる!同時に天井から飛び、レイディオ君の後ろに着地。投げたバールとタイミングを合わせて、下からバールを振り上げる!


ーーーィィィィン!

「ーッチ!グェッ!」


クソ!まさかのオートガードかっ!完全に意識の外から攻撃したはずなのに!一発いいのもらっちまったぜ。

息もしてないし心臓も動いてないはずなのに血は出るのな。現にレイディオ君に返り血が…


返り血…


返り血?


っほー!なるほどねー。


「さて、攻略編行きますかー!」



まずは、普通に!

口から猛烈な勢いで酸を吐く。酸は僅かに放物線を描きつつもほぼ直線的にレイディオ君に向かって飛ぶ。むろん、それは迎撃されてしまう。しかし、酸の質量に対して音波砲の威力が明らかに高い。それでも、酸への影響が低い。

やっぱり、液体に対して影響しにくいんだー。


次はこれだ!

手足に出している爪を使い、レイディオ君の周りを立体的に動き回り、一人で全方位から酸を吹き掛ける。

オートガードである程度防がれているようだが、少しだけ届いているようだ。レイディオ君が白い煙を上げている。しかし、俺と同じ体になっているからか、苦痛は感じていないようで、声は上げていない。…と言うか、声を出す口を全て使ってるからかもしれないけど。


最後はこれ!んもぅ。欲しがりな・ん・だ・か・ら♪

中に酸を積めた蝋のボール。掌大のそれを適当に投げる。オートガードは発動しているが、それは蝋の殻を破るだけだ。積めた酸はそのまま被っている。


二・三個ボールを投げつけた所でオートガードが弱まってきたのでボールや止めて酸だけにする。

それからは一分ももたなかった。

オートガードで防いでいた酸が霧状になり、それを吸い込んでいた影響もあるのだろう。レイディオ君は突然動きを止め、その場に倒れた。

その体の表面は焼けただれ、原型をとどめていない。恐らく体内もどろどろに溶けているのだろう。口があったとおぼしき場所からドロッとした赤黒い液体が漏れてきている。


ふぅ。

いやー。レイディオ君は強敵でしたね。生き残ることができて良かった。まぁ、死んでるけど。

何にせよ。ミッションコンプリート!

…って、良く見たらレイディオ君、少しずつ回復してない?もしかして、怪物君と同じことしなきゃだめ?

まぁ、腹減ってるから良いけど。



……


………


うーん。自分の吐瀉物にまみれた物を食べるのって…。食べたけどさ。

そう言えば、何か忘れてる気が…。

…あっ。この先に人がいるんだった。

あぶねっ!忘れるとこだったぜ。


バリケードがあった場所を通過し、その奥にあるドアに向かっていく。

ドアを開けるとそこには…


輝くようなブロンドの髪

血が通っているか疑問に思うほど白い肌

胸に着いているものは凶悪で

対して腹回りは内臓が入っているが不思議なくらい細い


そんな人がこちらに背を向けてすすり泣いていた。


いやー。顔にも期待しちゃうね!

ドキドキしながら声をかける。


「お嬢さん。僕が来たからにはもう安心です。安全なところまで一緒にいきましょう。」


「あ゛ー…」


…腐ってやがる…。

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