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NO,7 「武器、武器、そして武器」

 「ぬわあ!!」

 「こ、これは!!」

 「うひょお!!」

 ……あまりにも唐突な出だしをお許しいただきたい。

と、いうのも現在冷鷲は小屋に設置していたアイテムボックスからさまざまな物を取り出して楽しんでいるところなのだ。

 昨日は小屋に着くなり寝室へと直行だったので一晩開けた今日、漸く眠る以外のことに興味がわいたのだろう。

そして今、彼は自分が集めに集めたアイテム類(主に武器。ついでに防具)を片っ端から取り出しては眺め、取り出しては眺めということを繰り返している。

そのため、小屋の中には多くの武器や防具が散乱し、異様な空気をかもし出していた。

中には稀少な物もあり、もし専門化が一目この部屋の中をのぞいてしまえば、あまりにも現実離れした光景に呆然とし、立ち尽くしてしまうこと必至であろう。人はそれをカオスという。

一例として武器の名前と説明をここに列挙する。

 ポイズンクリエイター

その剣によって傷つけられた人々の恨みが毒となり湧き出てきたことで刀身が毒で覆われている剣。敵を葬りさればさるほど、呪いが強まり攻撃力が上がる。

種別 両手剣

ランク B

作者 ピシャール・ペルピーセ

 アディールソード

硬鋼鉄で造られた大剣。攻撃されたものは、ほとんどが壊れることから通称クラッシャーと呼ばれている。

種別 大剣

ランク A

作者 バーン・ヘッケライ

 ロウトボウ

矢を放つ速さを極めた弓。放たれた矢が風を切る音が叫び声のように聞こえるためこう呼ばれるようになった。

種別 長弓

ランク B

作者 リント・バーミヤ

 フラッシュスラッシャー

極限まで磨き上げられた刀身が反射する光は旋光のようである美しくも強力な剣。

種別 片手剣

作者 不明

ランク B

 白牙秋水びゃくがしゅうすい

遠き異国で作られていると言う日本刀の1級品。秋水の銘が刻まれることは早々無い。

種別 日本刀

ランク A

作者 柏木玄龍

 レディラネイア

古代文字レピレラで「魂を食らう者」という意味の名をつけられた大鎌

種別 大鎌

ランク A

作者 不明

 レディクーア

古代文字レピレラで「魂の導き手」と言う意味の名をつけられた長剣。

種別 片手剣

ランク A

作者 不明

 レディロケッスァ

古代文字レピレラで「魂をも貫くもの」と言う意味の名をつけられた槍。

種別 長槍

ランク A

作者 不明

 ネスピスーデ

古代文字レピレラで「止まらぬ風」と言う意味の名をつけられた弓。

種別 長弓

ランク A

作者 不明

 テオゼケライア

古代文字レピレラで「混沌をも砕くもの」と言う意味の名をつけられた大剣。

種別 大剣

ランク A

作者 不明

 ツァキーメ

古代文字レピレラで「鎮魂歌」という意味の名前を付けられた断頭剣

種別 両手剣

ランク A

作者 不明

 ガラクセリッヘ

ゲルディスの英雄リガーセが愛用したと言われている魔術剣。

種別 両手剣

ランク S

作者 ネイリー・ギーメルス・ゲインツ

と、これらは各クエストやダンジョンの奥地で彼が手に入れたものであり、彼自身の作品ではない。

だが、その性能は眼を見張る物がある。

これらは概略だけだが、本来であれば、もう少し細かな設定が定められてある。

しかし今それを言っても大して面白くないため今回は省くことにしよう。

 とりあえず、先ほど出たランクについて説明する。

このゲーム内では武器防具がそれぞれFからAまでのランクに大きく分けられており、それ以上のものをまとめてSランクと定めている。

Fは粗悪品または壊れていて使い物にならないもの。Eは安物で一般人が護身用としてよく用いるもの。DはEよりはましだが安物で主に駆け出しの冒険者などが用いるもの。Cは中堅の冒険者が良く用いるもの。Bはベテランの冒険者や騎士などが用いるもの。Aは一流の冒険者や王宮に勤める騎士などが用いるもの。Sは国宝やダンジョンの財宝などだ。

これで、彼が集めている物の価値の高さが良く分かったのではないだろうか。

それでは次に彼が作り上げた作品を見ていこう。

 魔斬まざん

魔力すら切飛ばす恐ろしき刀。

種別 日本刀

ランク A

作者 イーグル・パーキー

 金蓮花きんれんか

その花言葉とおり、困難に打ち勝つために鍛えられた一振り。あらゆる敵も。いかなる苦難も。勝つという気持ちを忘れなければ、敗北と言う二文字は存在しない。

種別 大太刀

ランク S

作者 イーグル・パーキー

 タンツァー

美しき舞の前に、何人たりとも立ちはだかる事はできない。

種別 双剣

ランク A

作者 イーグル・パーキー

 ブラッティ・ティア

女は泣いた。愛する男の形見である短剣を抱きしめながら。……たとえ、流れる涙が血で紅く染まろうとも。

種別 短剣

ランクA

作者 イーグル・パーキー

 アベンジャー・オブ・ブラッド

家族を奪われた少年は、一本の槍を手に復讐へと向かう。……こともできず、ただ救いを求めて自ら自分の腹へとその槍を突き立てるのだった。……復讐の心を忘れることなく。

種別 長槍

ランク A

作者 イーグル・パーキー

 セイントクロス

突き立てられた者の命を安らかに天へと導く短剣。

種別 短剣

ランク A

作者 イーグル・パーキー

とまあ、こんな感じである。

先ほどの武器たちも凄まじかったが、冷鷲が作り上げた武器のほうが、もっとすごい。

何といっても、ランクAやSの物が多いのだから。

そもそも、ランクSの武器を作れること事態が凄まじいことなのである。

これも偏に冷鷲の職人魂あってのことだろう。

 「よしっ! また、何か作るか!! ってか作りたい」

一通り自分の欲求を満足させたところで、いよいよ、冷鷲が動き出す。


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