正直であれよ
『おっと、言い忘れるところだったよ』またしても宇宙の果てからキャプテン・ラクトン・BLUE・龍神・メロンクリームソーダ・ミルクという不思議な男からのテレパシーが来たのであった。
「あららら! まただわ! ぐわぁぁぁぁぁぁ~っ!!」と大和愛人は叫ぶと頭を押さえて倒れてしまった。
『大丈夫かい? ごめん。テレパシーの出力って本当に難しいなぁ〜。加減が上手くできないのさ。学びながら頑張ります!』とキャプテン・ラクトン・BLUE・龍神・メロンクリームソーダ・ミルクはハキハキと言った。
「わかったから!! ぐわぁぁーっ!! 早くどうにかしてくれ!!」
『大和愛人くん、君は自分に嘘をついていないかい?』
「ぐわぁぁぁぁぁーっ!!」
『視力の件だけども、本当は10.0じゃないよね?』
「ぐわぁぁぁぁぁーっ!!」
『本当は50.0だよね? 元々36.5というのも嘘だよね?』
「嘘です嘘です! ぐわぁぁぁぁぁーっ!! でも長ったらしい名前の人、アンタも間違ってるよ。ぐわぁぁぁぁぁーっ!!」
『えっ!? そんなはずはないよ!? 調べたもん』
「本当は80.0です!! ぐわぁぁぁぁぁーっ!!」
『えーっ!! 凄すぎる!! いやいや大和愛人くんって、やっぱり凄いじゃん!!』
「とんでもないですぅ。ぐわぁぁぁぁぁーっ!!」
大和愛人警部は目からビームを出すたびに、どんどん視力がアップしてきたのだった。飛蚊症や緑内障、網膜剥離などの心配はなかった。目が良い男、いや視力があり余るほどにある男、それが全裸で嵐が丘警察署に勤務する大和愛人警部なのだ。
つづく




