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【第8話 出会い、別れ。そして出会い】

こんにちは。

御覧いただき、ありがとうございます。


舞台原作「バック・トゥ・ザ・君の笑顔」


是非、お楽しみ下さい。



 皆さんは運命って信じますか? ちなみに俺は信じない。「運命の出会い」なんて言うけどそんな物があるのなら俺は今頃とっくに彼女が出来てるし、こんな平々凡々な高校生活を送っていない。


 神頼み。なんてよく言うけどそんな事してる暇があるなら自分の力で何かひとつでもやり遂げてみたらいい。そもそもこれだけ文明が発展した世の中で目に見えない力を信じるなんてハッキリ言って時代遅れだと俺は思う!


 でも、あの瞬間だけは、ちょっとだけ運命ってものを信じてもいいかなって、そう思ったんだ。だって俺は現に目の前に現れた神の使いの様に可愛い(巫女服的な意味でも)鈴森さんと出会い、友達になる事が出来たのだから!

 って思ったけど、人生そんなに甘くないらしい。


「えーっ!? 俺ら鈴森さんと小学校一緒だったの!?」


 突然の「友達になってください」宣言から早15分。俺たちは神社の石垣に座りお話をしていた。鈴森さんの事を知るいい機会だ。そう思っていたが、金城と俊介は何やら鈴森さんとサクサク会話を進めている。それどころか何故か思い出話まで花を咲かせているではないか。

なるほどね。3人の会話がいまいちピンと来ないと思っていたら、どうやら鈴森さんとは小学校が同じだったのね。そして俺はそれを忘れていたのね。


「だからそう言ってるだろ」


 え、同じ小学校だった人に今更友達になって下さいって言ったの? うっわ、恥ずかしい。


「鈴森さんの事覚えてないなんて、こんな眼球なんの役にも立ってないじゃないか。今すぐえぐり抜こう」

「落ち着け思春期」

 うるせぇ。お前も同じ思春期だろうが。


「いいんです。私も覚えてなくてすみません」

 あぁしまった。やってしまった、謝らせてしまった。こちらこそ本当にすみません。

「大丈夫だよ。こんな馬鹿は覚えてなくて」

うるせぇ俊介! ナイスフォローだありがとな!


「中学でバラバラになっちゃって全然会わなくなっちゃったもんね」

 なるほど。通りで中学でも高校でも見かけなかった訳だ。私立の高校に行ってんのかな。

「はい、そうですね。お久しぶりです」

「変わらずお家のお手伝いしてるんだね」

 そうか。俊介と彩夏は小学校の頃をちゃんと覚えてるんだもんな。いいなぁ。俺にもその思い出分けてくれよ。

子供の頃から神社でお手伝いしてたって事か? 小っちゃい鈴森さんが巫女服姿で? めちゃくちゃいい子じゃん。めちゃくちゃ可愛いじゃん。


 そんな俺の豊かな妄想を打ち砕く轟音が境内に鳴り響いた。




2025/06/08まで毎日18時に更新されますので

楽しみにお待ちいただければ幸いです。


2025/06/08で「バック・トゥ・ザ・君の笑顔」は完結します。


全部で4部作ありますこのシリーズ。

恐らく全てがラノベ化されると思いますので

そちらも合わせてお楽しみいただければ嬉しく思います。


応援の程、よろしくお願い致します。

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