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【第60話 過去から現在へ】

こんにちは。

御覧いただき、ありがとうございます。


舞台原作「バック・トゥ・ザ・君の笑顔」


是非、お楽しみ下さい。


 次に目を開けると景色はたぬき神社になっていた。


 俺たちと少し離れた所に俊介と金城が倒れ込んでいる。

 その両脇にはオグマとストス。手を振り上げまさにそれを振り下ろす瞬間だった。


「お、戻っちまったな」

 オグマは辺りをキョロキョロと見渡した。

「お前ら!」

「まいっか」

 オグマが再び爪を振り上げた。

「ロノ!」


 クロさんとロノさんが、すかさずオグマとストスに攻撃を仕掛ける。

 その隙に仔狸たちが俊介と金城を救出してくれた。

 クロさんとオグマの拳がぶつかり合い互いに距離を取る。


「って~、怖い怖い」

「オグマ、殺し損ねたぞ」

「お早いお戻りで」

 余裕の笑みをアトロは浮かべている。

「やっぱ一回の時戻しじゃ足りねぇか」

「相当妖力が落ちていると見える」

「おかげさまでなぁ! キン・フクロ・タマ! 手当してやれ!」

「「「あ~いっ!」」」


 3人が手をかざすと柔らかい光が薄っすらと出た。

 少しずつだが2人の傷が回復している。


 両者緊張が高まっていく。クロさんも刀に手をかけようとしたその時。けたたましい笛の音が階段を駆け上がって来た。


「すいませんクロさん! イナゴファミリー登って行きました!」


 境内に入って来るなりアトロ達の方を見向きもせずクロさんに報告した。

「知ってる」

「わあ! 本当だ! こんにちは!」

 律儀に挨拶をして、アトロ達も律儀に挨拶を返した。

「危険だ、下がってろ」

「いえ! 市民を! この町を守るのが本官の任務!」

 そう言ってアトロ達の前にずいっと歩み出るとアトロも一歩前に出た。睨みを利かせ両者一歩も動かない。高まる緊張感。


「続きはwebで!」


 そう言い放って田中は俺たちの後ろに隠れた。何しに来たんだ。

「何しに来たんだ!」

 よかった。クロさんも同じ気持ちだった。


「おい徹、咲良。あと一回時を戻せる。それが限界だ。こいつらを秒で片付けてお前らを戻す!」

「そう簡単にいきま」



 アトロが言葉を言い終わる前に、クロは腹をポンッと叩き時を止めた。風に運ばれていた葉が空中で止まった。

 クロはアトロを力いっぱい殴りつけた。

 地面に倒れ込むアトロ。

「なるほど、だが」

 アトロが口を開いた。

 力に抗い動いたのだ。

「律」

 先ほどの一連が逆再生されていく。

 アトロが不自然に起き上がりクロも拳を打ち抜いた姿勢からアトロを殴る寸前まで巻き戻されてゆく。

 頬の横で止まった拳にアトロが指をあてるとバキンと音がしてクロは弾かれ、そしてまた時は動き出した。




「時を戻すあなたと、時を律するわたしとでは、能力で決着はつきませんよ」

「一発ぶん殴ってやりたかっただけだよ! おい! 霧崎! 金城! 戦え! ここはてめぇらのホームだろうが!」

「おい! 無茶言うなよ!」


 まだダメージが残っているのか、俊介と金城が少しよろめきながら立ち上がった。キン・フクロ・タマもふたりを心配して座らせようとしている。

「一回ダウン取られただけだろ? 今からでもTKO勝ちしてやるよ」

「ワンセット先取されただけでしょ? 県大会弱小校に思い出をくれてやっただけよ」


 あいつらまだ戦う気なのかよ。

 こんな妖怪とか神とかと戦って勝つのか? 勝ち目なんかあるのかよ。例え勝ってまた過去に戻れたとして。俺に何が出来るんだよ。

「おいお前ら! もう止めろよ!」




完結するまで毎日18時に更新されますので

楽しみにお待ちいただければ幸いです。


2025/06/08までに「バック・トゥ・ザ・君の笑顔」は完結します。


全部で4部作ありますこのシリーズ。

恐らく全てがラノベ化されると思いますので

そちらも合わせてお楽しみいただければ嬉しく思います。


応援の程、よろしくお願い致します。

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