【第21話 感情の記憶と記録】
こんにちは。
御覧いただき、ありがとうございます。
舞台原作「バック・トゥ・ザ・君の笑顔」
是非、お楽しみ下さい。
咲良は小6から日記をつけていた。
物忘れが多くなったのと、小6に上がる前の記憶が思い出せなくなってしまったからだ。
思い出せなくなったというのは、周りに気付かされた事で、忘れてしまった事すら咲良には分からなかった。
病気なのかと心配した事もあったが、晶は「大丈夫だよ」と言い、代わりに日記をプレゼントしてくれた。
その日から咲良は日記を書くのが日課になっていた。
今日の日付のところまでページをめくっていると、数日前の日記が目に入る。
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神社でいつものようにお掃除をしていると、いきなり「友達になって下さい」と声を掛けられた。
学校でも言われた事がなかった。私も、随分この言葉を言ってなかった気がする。
少しびっくりしたけど、嬉しかった。
私にも、これから友達が出来たらいいな。
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何となくそのページを指でなぞる。
急にその日付から文字数が増えている。
咲良はその日から初めて日記を書いたような気持ちになった。
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今日は偶然町田くんに会った。石段に座って一緒にお喋りをした。友達らしい事が出来て嬉しい。
でも友達って難しい。どうやったら町田くんの友達になれるか考えていたけれど、町田くんは「笑顔が見たいって思ったら友達」って教えてくれた。なるほど。私も町田くんの笑顔を見てみよう。町田くんは、いつも困った顔をしているから笑わせてあげよう。
渾身のギャグを思い付いてすぐに試してみた。感触はあった。
次はもっと頑張ろう。
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咲良は日記を引き出しにしまい、ベッドに潜り込んだ。
いつもよりフカフカに感じた布団は、お日様の匂いがした。
完結するまで毎日18時に更新されますので
楽しみにお待ちいただければ幸いです。
2025/06/08までに「バック・トゥ・ザ・君の笑顔」は完結します。
全部で4部作ありますこのシリーズ。
恐らく全てがラノベ化されると思いますので
そちらも合わせてお楽しみいただければ嬉しく思います。
応援の程、よろしくお願い致します。




