【第13話 田舎の、気分次第で早く閉まるコンビニ】
こんにちは。
御覧いただき、ありがとうございます。
舞台原作「バック・トゥ・ザ・君の笑顔」
是非、お楽しみ下さい。
耶志眞町は今日も平和で、地獄的な暑さを観測していた。
学校からいつもの集合場所に行く為にはどうしても直射日光にさらされなければならない。
なるべく日陰を通る様に計算し尽くされた俺の移動ルートも、この気温の前ではさほど意味をなさなかった。
リュックを頭に乗せ頭皮だけは守る。将来禿げたくないからだ。リュックの黒い部分だけが異常に熱く指先が焼けていく。そういえば昔、女の人のお腹で目玉焼きが焼ける映画があったな。あれはエロかった。
金城が後ろから涼しい顔して着いてくる。
今日は金城も終わるのが早く、一緒に俊介を待つことにした。つか、高校生ならよ、ゲーセンとかにたむろしようぜ? まあ金もないし、ゲーセンと言ってもスーパーの二階にUFOキャッチャーと5年前から変わらないガンシューティングがあるだけだ。もう10回は全クリしたぞ。
「あちぃ! なんでこんなにあちぃんだよ!」
「夏だから暑いんだよ徹ちゃん」
「んなこた分かってんだよ。そんな当たり前の事を聞いてるんじゃなくて、俺は今愚痴ってんの! 天に向かって!」
暑さとか寒さってのは絶対に勝てない、響かない相手に文句を言わなきゃならない。それが例え無意味だとしても、俺は立ち向かうのを止めない!
「ちゃんと毎日外に出てれば慣れるよ徹ちゃん」
「運動部のお前と俺を一緒にすんな! あと徹ちゃんって呼ぶなよな。もう高校2年だぞ?」
「じゃあ何て呼べばいいのよ」
「ゴッドエンペラー町田・アンジャスティスセカンド・J,徹」
俺様は超カッコイイポーズとフェイスをキメた。金城の爆笑は貰ったぜ。ほら、聞こえてくるだろう?
「……」
ミンミンミンミン……。ジーッ……ジーッ……。
蝉がうるさいな。
こんなに蝉ってうるさかったかい?
「ふっ」
あ、鼻で笑われた気がする。
「お待たせ」
「俊ちゃん部活お疲れ様」
「どうした? この厨二病は」
「いいんだお前に救われた」
あと数秒処置が遅かったら俺は立ち直れなかったよ。それこそ葬式もんだ。
「ならよかった」
まあ良かねぇけど。
「今日はどうする? またコンビニにアイスでも買いに行く?」
確かにここからスーパーまで歩く気力はねぇ。つかそれならもうこの時期はコンビニ集合でいいんじゃないか?
あの店長の気分次第で21~23時の間で閉まるベストマートってコンビニに。そのベストってお前の勤務時間的な意味か? なんて文句を垂れながらもその金城のベストな提案に俺達は乗ることにした。
2025/06/08まで毎日18時に更新されますので
楽しみにお待ちいただければ幸いです。
2025/06/08で「バック・トゥ・ザ・君の笑顔」は完結します。
全部で4部作ありますこのシリーズ。
恐らく全てがラノベ化されると思いますので
そちらも合わせてお楽しみいただければ嬉しく思います。
応援の程、よろしくお願い致します。




