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全てを義妹に奪われた令嬢は、精霊王の力を借りて復讐する  作者: 花宵
本編

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8、一件落着

その後、ジルベール様はルクセンブルク王国から永久追放。ほんのわずかな支度金を持たされて、平民として他国へと放り出された。

もちろんローザンヌ帝国にも出入り禁止だ。

甘やかされて育ってきた王子が他国で平民として真面目に労働して生きていけるわけもなく、貧困街で浮浪者として貧しい生活をしているらしい。


リリアナは罪人奴隷として、一生強制労働を行わせられる『終末の館』へと収監された。

死ぬまできつい肉体労働をさせられるそこは、死んだ方がマシだと思えるほど劣悪な環境らしい。

始めは逃げ出そうと奮起していたようだが、その度にきつい拷問を受け、そんな気力もなくなり廃人のように労働しているそうだ。


リリアナの不祥事を知ったお父様は、彼女の無罪を必死に主張するも、誰からも相手にされず、お兄様によって精神科病棟に入れられ隔離されている。ある意味牢屋のような場所で、誰からも相手にされないままお過ごしになっているそうだ。


お父様の愛人だったミレイユは、娘が罪人として捕まった後、飛び火を怖れてすぐに逃げ出した。

しかし運悪く強盗団に捕まり、そこで彼らの機嫌を窺いながら、奴隷として娼婦以下の生活を送っているそうだ。


『これにて、悪者は成敗完了だな!』


と、ユグドラシル様が誇らしげに彼等のその後を調べて教えてくれた。





「俺は皇子なんて柄じゃないし、ここで公爵家を守っていくよ」


お兄様は、ルクセンブルク王国で公爵として生きる道を選択された。


お祖父様はとても寂しそうにされていたけれど


「レイリオス、お前はわしの大事な孫である事には変わらん。三日に一度は会いに来るのじゃぞ?」


「えー?! 三日に一度?! じーちゃん、それはちょっと頻度が高すぎじゃないか?」


「よいではないか! ユグドラシル様の作って下さったゲートがあれば、すぐに来れるであろう? 来んなら、わしから行くからの!」


って言葉にタジタジのお兄様は「分かったよ、茶くらい飲みに行くよ」って折れていた。


それに私は知っている。

お兄様がこちらに残りたがっている本当の理由を!


それは、意中の伯爵令嬢と恋仲になって、結婚秒読み状態だからなのだ。


他人の恋路を邪魔するやつは馬に蹴られてなんとやらって言うしね。

姑や小姑がいたら、来る新婚生活を楽しめないだろう。

だから私はお母様の暮らすローザンヌ帝国に行くことを選んだ。まぁ、ジルベール様の件が片付いたら帰る約束をしていたのもあるしね。


ロバーツ公爵家に、新しい家族が増える日も近いだろうな。





お母様はお父様と正式に離婚して、少し前からローザンヌ帝国で皇帝と共に楽しく過ごしておられる。


急に戻ってきた皇女に色々と風当たりが強いんじゃないかなって、最初は色々心配したけど、それは余計な事だった。


皇帝の一人娘に対する無償の愛があるっていうのもあるけど、ユグドラシル様の加護があるのも大きい。


フィレオニアの血を引く姫は、言わばローザンヌ帝国にとって聖女のような存在らしい。


何でもローザンヌ帝国の皇室では、滅多に姫が生まれない。お母様が姫として生まれたのも、実に三百年ぶりの事だったそうだ。


言い方は少し悪いけど、そこに居てくれるだけでありがたい、歩く女神像のような存在なんだなって思ったのは秘密だ。


しかも長年呼び出すことが出来なかった精霊王ユグドラシル様の加護もある。


大事にされないわけがないよね。



私も皇帝であるお祖父様に可愛がられながら、ローザンヌ帝国でまったりとした日々を過ごしている。


たまーにお母様と共に、聖女として各地の神殿を巡回したりするけれど、頻度はそこまで高くない。


救援要請があった時は、現場に駆け付けて問題を解決したりもしている。主に、ユグドラシル様の力で。


行ったことない地域へ行くのは楽しいし、今の充実した生活に満足している。


従兄弟の皇子達、カイルとライオスも色々気にかけて優しくしてくれるし、住み心地も最高だ。


けれど最近、そんな私の生活を脅かしてくる存在が現れた。

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