colordays
貴方は誰?名前は?そんな事より先に女の子は「貴方はどんな色?」と聞いた,私は思わず「色?」と聞き返した,「そう色,私は色が分からないから聞いただけ」女神は「私の色,私はあなたと同じ色です」と言った,
私は女神,1つだけ願いを叶えましょう,女の子は悩む,
女神は,何故悩むの?色を見たいのでは無いのですか?と聞くと
女の子はこう続けた,
「分からない,私が知りたいのはその「色」じゃないの,」
私が思う「色」とは違う「色」
を思い浮かべる女の子を前に
女神は唖然とする,なんの色だろう,
「見」て楽しむ「色」
と違う「色」ってなんだろう,
女神は悩む,女の子はどう伝えれば良いか分からない,
沢山の色の中に色の見えない少女は迷い込む,
「この世界を変えたいの」
と呟く女の子に女神は目を見開く,
いつかの私のように―
何日も何日も女神は考える
ある日女の子は言った,
「私の言う「色」それは「世界を変える」
ものなの貴方もそうでしょ?
「色に」助けられたんでしょ?」
私はハッとする,
「私は歌で世界を変えたいの!」
「音色」
ぽつんと呟く女神,
思わず女の子は目を合わせ
笑った
「そう..!音色..音の「色」!!」
女の子は少し考えてから願いを言う
「私に..音色を教えて下さい!」
女神は聞いた
「本当に音色だけで良いの?」
女の子は言う
「全ての..全ての色を..!!!」
「ありがとう..私初めて色が分かったの,今言葉に出来ないくらい嬉しいの,」
涙が女の子の頬を伝う,
女神は寂しげに,
「私はそろそろ行かなくてはいけません,
また何処かで―」
そう言って消えた女神,
女の子は泣き崩れる
「colordays」