表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
98/109

98

 マンマの指先が、レラを向く。


 しかし、何も発射されない。


 そして、驚くべきは。


「な、何故なの!?」


 マンマが悲鳴をあげだ。


「バイパー」の幹部「死なぬ女」マンマ・ハッハが恐怖によって、普通の女のように泣き叫んだのだ。


 マンマの顔の傷は再生しなかった。


 そのままだった。


 レラの銃口がマンマに向く。


「ある惑星が開発した究極のサイボーグ兵士プロジェクトのひとつが、お前だ」


 レラが言った。


「多額の開発費によって計画は頓挫。プロジェクトチームは解散した。お前は、どうやってかは知らないが研究者たちの元から離れ、『バイパー』の幹部マンマ・ハッハとして生まれ変わった」


 マンマはフラフラしながら、レラの話を聞いていた。


 この感覚…身体が壊れ、直らない、この感覚…昔…研究所で、あのクソったれの博士どもが私の身体を何度、傷つけてもすぐに直っていたのに…一度だけ、私の身体が全然、直らないことがあった!


 あれ以来だわ、この反吐が出そうな気分!


 あのとき、何と言ってたっけ、あの猿どもめが!!


「お前の再生システムは体内のナノマシンが『ある材料』を使って、ほぼ無限に、かつ高速で損傷箇所を完全に復元する」


 レラが続けた。


「その材料は眼には見えないが、そこら中にある。だから、お前はダメージを気にせず安心して戦えた」


 レラがマンマに向かって一歩、踏み出した。


「この部屋は宇宙空間における、いろいろな装備を研究、実験していた場所だ」


「………」


「そのために、極めて多種多様な環境を設定することが出来る」


「………」


「あたしは、この部屋にお前を誘い込み」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ