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95

 レラのハンドガンの銃弾が切れた。


 マンマは攻撃を続ける。


 銃の弾倉を交換しつつ、レラはマンマへの距離を詰めた。


 銃を体内に収納し、左脚で後ろ回し蹴りを放つ。


 マンマが銃撃を止め、両手で蹴りをブロックした。


「アラ?」


 マンマが言った。


「今度は乱闘を、お望み?」


 蹴り脚を下ろしたレラに向かって、マンマが両手を広げた。


「おいでなさい。この母が全てを受け止めてあげましょう」


 レラが跳んだ。


 右手を後ろに引き溜めてからの、正拳突きをマンマの顔面に叩き込む。


 後方へ、のけ反ったマンマの右手首をレラの左手が掴んだ。


 空気がピキピキと音を立てる。


 マンマの右手が肘の辺りまで凍りついた。


「まあ!」


 マンマが驚きの声をあげる。


 次の瞬間。


 マンマの左手が、自らの右腕の肘から先を叩き折った。


 腕が床に落ちる。


 そして。


 マンマの右腕は元に戻っていた。


 レラが動いた。


 左手のひらを広げた掌打が、マンマのアゴ先を正確に打ち抜く。


 ヒザを落としかけるマンマの髪の毛をレラの右手が掴んだ。


 マンマの顔の周りの空気がユラユラと揺らぎ始める。


 レラの右手が超高熱へと到達し、マンマの頭を溶かす。


 本来であれば、瞬時にマンマの身体は燃え尽きるはずだが。


 マンマの顔は、やや溶けたところで止まっている。


 すさまじい再生能力。

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