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レラのハンドガンの銃弾が切れた。
マンマは攻撃を続ける。
銃の弾倉を交換しつつ、レラはマンマへの距離を詰めた。
銃を体内に収納し、左脚で後ろ回し蹴りを放つ。
マンマが銃撃を止め、両手で蹴りをブロックした。
「アラ?」
マンマが言った。
「今度は乱闘を、お望み?」
蹴り脚を下ろしたレラに向かって、マンマが両手を広げた。
「おいでなさい。この母が全てを受け止めてあげましょう」
レラが跳んだ。
右手を後ろに引き溜めてからの、正拳突きをマンマの顔面に叩き込む。
後方へ、のけ反ったマンマの右手首をレラの左手が掴んだ。
空気がピキピキと音を立てる。
マンマの右手が肘の辺りまで凍りついた。
「まあ!」
マンマが驚きの声をあげる。
次の瞬間。
マンマの左手が、自らの右腕の肘から先を叩き折った。
腕が床に落ちる。
そして。
マンマの右腕は元に戻っていた。
レラが動いた。
左手のひらを広げた掌打が、マンマのアゴ先を正確に打ち抜く。
ヒザを落としかけるマンマの髪の毛をレラの右手が掴んだ。
マンマの顔の周りの空気がユラユラと揺らぎ始める。
レラの右手が超高熱へと到達し、マンマの頭を溶かす。
本来であれば、瞬時にマンマの身体は燃え尽きるはずだが。
マンマの顔は、やや溶けたところで止まっている。
すさまじい再生能力。




