表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
93/109

93

 横っ飛びしたため、地に伏せた姿勢のレラに銃撃が襲いかかる。


 レラは身体を溶かし、伸ばした。


 マンマの弾丸が地面を削る。


「なるほど、器用ね」


 マンマがレラを称賛した。


「でも、いつまで続くかしら? 私の、この銃は弾切れしないのよ、レラ。何故なら、私の再生システムが無限に弾丸を造りだすから」


 マンマの両手が、逃げたレラへと向く。


 レラは駐車場から、研究施設の扉へと駆けだした。


 走り抜けるレラの、すぐ後ろをマンマの銃弾が唸りをあげ、通りすぎる。


 レラは両手を顔の前でクロスさせ、扉へと飛び込んだ。


 扉が壊れ、レラが中へと姿を消す。


 マンマからは見えなくなった。


 マンマが銃撃を止める。


「まあ、レラ」


 口元に右手の甲を当て、美しい指を反らせる。


「ここまで来て逃げるなんて。それとも」


 ニヤリと笑った。


「私を誘っているのかしら?」


 言いおわると同時にマンマが走りだした。


 速い。


 レラが姿を消した建物へと侵入する。


 入口に書かれた大きな文字が一瞬、マンマの眼に映った。


「宇宙開発研究センター」


 それも、つかの間。


 マンマはレラの後を追った。


 前方に大きな鋼鉄製の扉が現れた。


 左右に開かれている。


 マンマは扉を通り、広い空間へと出た。


 照明が明るい。


 部屋の中央にレラが立っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ