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「モ、モッキュちゃん! あたしは、この変人の彼女じゃないよ!!」
「ええ!?」
モッキュが驚く。
「すみません、お2人の雰囲気が、すごく良かったので…ボクとジローみたいだったので勘違いしちゃいました。ごめんなさい」
モッキュがペコリと頭を下げる。
「そ、そうだよ、モッキュ! 僕とレラは、そういう関係ではないよ。もっとこう、ドロドロ、ネチョネチョとしたもので絡み合っている、お互いを激しく求め合っているような」
「変な言いかたするな!!」
レラが、真っ赤になって怒った。
「その話…」とジロー。
「どうでも良くない?」
「まったく、愉快なコンビだよね」
ジローとモッキュが帰った後、メフィストがレラに言った。
「2人が楽しいかどうかは、あたしには関係ない。確かにモッキュが、かわいいのは認めるわ。でも、あたしにとって重要なのはジローの戦闘力よ」
「その点は申し分ない。君もジローの腕前を見ただろう?」
メフィストの言葉にレラは頷いた。
「2人に発信器は付けた?」
「ああ。ステルス機能と発信器、盗聴器付きのナノマシンを付けた。これで2人の居場所は、いつでも分かる」とメフィスト。
「ラスプーラの動きは?」




