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ジローが簡単な顔になって、頷いた。
モッキュはメフィストに支払いを済ませた。
「ありがとう、モッキュ!」
メフィストがニコニコする。
「じゃあ、商品は宇宙港に送っておくからね」
メフィストの言葉にモッキュが、ペコリと頭を下げる。
「また何か、面白い装備を造ったら連絡ください」とモッキュ。
「もちろんだよ、モッキュ。ジローとモッキュは僕の大事な、お得意様だからね!」
ジローがメフィストに疑いの眼差しを向けた。
「あんまり、ヤバいのは要らないから、まともなのを頼む」
「分かってる、分かってる」
メフィストは、そう言ってジローとモッキュを倉庫の入口まで送った。
「じゃあ、メフィストさん、また」
「ああ。モッキュなら、ビジネスじゃなくても大歓迎だよ! いつでも遊びに来てくれたまえ!」
「ありがとう、メフィストさん。メフィストさんの彼女さんも、ありがとうございました」
「ちょっと!!」
慌てたレラが、モッキュに言った。




