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「「斬って斬って、細切れにしてやるわ!」」


 2人が同時に言った。


 かつて、曲がりなりにも姉妹として過ごした3人の女たちの、スクラップ山頂への「死の舞踏」は続いた。


 ステップを早め、相手のリズムを読み合う。


 前へ後ろへ右へ左へ。


 生命を賭けたダンス。


 魂のハイテンポ。


 スクラップの山の頂上へとレラは立った。


 イジーとワールの剣が、レラの右肘を切断する。


 瞬間。


 後方へと跳んだレラの右脚の強烈な蹴りが、足元のスクラップを叩いた。


 スクラップから、地鳴りのような重低音が響く。


 3人の立つ足場が、雪崩の如く崩れ始める。


 レラは後方へ、イジーは右へ、ワールは左へと逃げた。


 崩壊が止まらないスクラップの波の上を、3人はジャンプする。


 山が、半分ほどの高さになったところで、ようやく、雪崩れは落ち着いた。


 イジーは、周りを確認した。


 目前は、崩れたスクラップの新たな壁。


 さらに辺りを覆う濃霧。


「あの女、アタシたちを分断するつもり?」


 イジーは、小首を傾げた。


 無駄なあがき。


 さっきの戦いで、あの女の力量は分かった。


 たとえ1対1でも、アタシの敵じゃない。


 とはいえ…。


 早くワールと合流するのが、安心なのは確かね。


 イジーは襟元にある通信機で、ワールを呼んだ。

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