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 ワールがニヤニヤと笑った。


「この猿を痛めつければ出てくるでしょう。早く出てこないと、死んじゃうわよ~」


 イジーが言った。


「次は、どこに穴を開ける?それとも腕を斬り落としちゃう?」


「「アハハ!」」


 2人が同時に笑った。


 レラはエネルギーゲージを再び、確認した。


 あと2分。


「何故、アタシたちを狙った?」


 イジーが訊いた。


 うって変わった、静かな声。


 静寂。


 そして、メフィストの絶叫。


 レラは両拳を握りしめた。


 指が当たった、手のひらの部分が圧迫される。


「さあ。この猿、どこまで、もつかしら? 次はホントに腕を落とす? それとも脚?」


 ワールの声。


「聞いてるんでしょ? 出てこないと、仲間の猿が死ぬわ。血が、いっぱい出てる。そんなには、もたないわよ!」


 イジーの声。


 楽しさを隠しきれない口調。


「ああ。弱い奴をイジメるのは面白いわ。ゾクゾクしちゃう」


「イジー、あなた、次で殺しちゃうのじゃないでしょうね? この前も情報を訊き出すはずが獲物をすぐに殺して、後が大変だったでしょ!」


「アハハ! そうだったわね、ワール! だって、首をはねる瞬間、すごく気持ち良くなっちゃうんだもん!」


「分かる、分かる!」


 ワールの声が1音、高くなった。


「アタシも気持ち良くなるわ! キュンってなるよね!」

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