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 メフィストは、いつものモニター群から収集したデータを分析する。


 レラはカプセルを開き、中に横たわった。


 カプセル内を光が走り、レラの全身をスキャンし始める。


 光が消え、カプセルが自動で開いた。


 レラが上半身を起こす。


「まったく、何て薄汚い所かしら」


 女の声。


 メフィストの居る場所から聞こえた。


 レラが、よく知る声。


 レラは愕然とした。


 後を、つけられたの!?


「まるで、ゴミ溜めね。この場の空気も吸いたくないわ」


 もう1人の声。


 先ほどの声と、そっくり同じ声。


 レラの義姉たち、イジーとワールだ。


 レラはカプセルを出て、姉たちのところへ行こうとした。


「ああーーーっ!!」


 突然、メフィストの大声がした。


「あと5分はダメだ!!」


 レラの足が止まった。


 まだ、メフィストと姉たちからは死角になっている。


 レラは右手首の脈側に表示されている戦闘モードへの、エネルギーの再チャージ量を見た。


 まだ、終わっていない。


 メフィストは「再チャージまで、あと5分」とレラに告げているのだ。


「僕は大丈夫だ! あと、4分30秒はダメだ!」


 レラは唇を噛んだ。


 確かに、今の状態で姉たちの前に出れば、瞬殺されるだろう。


(でも、このままだとメフィストが…)


「アラ? この猿、喋れるのね」


 イジーが嘲笑った。

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