表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/109

54

「こいつらの中に紛れて、1体ずつ壊していく。そのうちに、お前の本体に当たるだろう」


「させると思うか!?」


 トレンチコートのテンマ…いや、敵に対してテンマ本人だと思わせる囮のアンドロイドが、女に襲いかかった。


 両手で掴もうとする。


 女は素早い動きで、その手をかわすとアンドロイドたちの中へと突入した。


「ぬう!?」


 テンマが低い声を洩らした。


 女の姿が消えていた。


 先ほどの宣言通り、アンドロイドそっくりに変身し、紛れ込んだのか?


 テンマは…アンドロイドたちの中に混じる本体のテンマは、操る人形たちの視界から、情報を集めた。


 テンマは改造された脳から指示を出し、アンドロイドたちを一度に操れるが、同時に全ての視界を共有できるわけではなかった。


 それにはもっと、高額で複雑な最新の脳手術が必要だ。


 今のテンマはアンドロイド1台ずつの視界を切り替える形でしか、感覚を共有できない。


 次々と視界をスイッチし、辺りを調べるが…分からない。


 女が化けたアンドロイドは、どれだ?


 突然、1体のアンドロイドの首が、もげ落ちた。


 すぐに周りのアンドロイドたちを動かして調べるが…やはり分からない。


 女は…どこだ!?


 テンマは慌てた。


 これは、まずい。


 窮地と言えた。


 また、1体。


 今度は胴体に大穴を開けられた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ