表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/109

4

 いくら抜け駆けしたとはいえ、死にかけている義妹を見捨てようというのか。


 姉たちの自分に向けられた増悪とは、そこまでのものだったのか。


 現状を甘く見ていた。


 レラは背筋が凍った。


 死の足音が聞こえてきた。


「ガツビィたちはもう、この付近には居ない」


 男の声。


「チッ。残念だぜ。オレなら、ジジイの1人や2人、簡単に叩き潰してやれたのにな」


 別の男の声。


 この声たちにも、レラは聞き覚えがある。


 マンマ・ハッハのチームメンバー、「操り師」テンマと「剛腕」マスル。


 テンマが操る無数のアンドロイドたちが、駅周辺を調べ尽くしたに違いない。


「クククッ。単細胞ゴリラじゃ、無理だろうぜ」


 これは「闇爪」キシャール。


「何だと、この貧弱コウモリが!」


 マスルが吼えた。


「お前たち2人が出る幕は無い。俺の1発で終わりだ」


「魔弾」ガーウィンの声。


「この野郎!!」


 再びマスルが怒鳴る。


「やめよ」


 これは「千里眼」ラスプーラ。


 ガツビィを倒すためにマンマは、チームのほぼ全員を召集したのか?


 朦朧とし始める意識で、レラは考えた。


 マンマ以外で、この場に居ないのは。


「その女は弱い。弱さは罪だ。罰として殺さねばならん」


 居た。


 落ち着いた、男の声。


 古の戦闘民族の末裔「戦士」ジェロニム。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ