表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/109

17

「イメージを激しくするほど、体表面の温度が上がっていく。鋼鉄も溶かすレベルまで到達できる。もちろん、あまり上げすぎるとボディが、もたないよ。次は氷をイメージして」


 レラはイメージを変えた。


 熱かった身体が、元に戻る。


 それを通り越して、今度は冷たくなってきた。


 レラの周りの空気が、キシキシと音を立てた。


 空気中の水分が、凍り始めている。


「さっきの逆で、冷やせるわけだ。超巨大な冷蔵庫の代わりくらいは楽勝だね」


 レラは息を飲んだ。


 変身能力と冷熱の能力。


 これならば、マンマのチームと渡り合えるのでは?


「この2つのモードは欠点もある。出力を上げるほどエネルギーが消費され、通常は3時間もつ戦闘継続時間が、どんどん短縮されていく」


 メフィストは両手を挙げて、バンザイのポーズをした。


「魔法が解けた君は変身ツールをつける前に戻って…ただの女の子さ。そして、そこからエネルギーがチャージされるまでの1時間は、そのままで居なきゃならない」


「つまり」


 レラの表情が険しくなった。


「1度、戦いを始めたら、魔法が解けるまでの間に奴らを殺さなければ…」


「ああ、君の死が確定する」


 メフィストが真顔で言った。




 その日から1週間を、レラは新しい身体の動かしかたを学ぶための訓練に費やした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ