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「君のAIからの指示で、完璧に姿を変える液状金属型ボディだよ。君が望む姿に、あっという間に変身できる。髪の毛一本まで変えれる。強度は並みのサイボーグ体くらいだが、流動によって攻撃をかわせるから、問題ないと思う。ただ、トータルとしての体積は変えられない。極端に小さくなったり、大きくなったりは不可能だ。細長くなったり、丸くなったりは大丈夫。動いてみて。身体能力のスペックは飛躍的にアップしてるから、前の身体よりも強くなってるはず」


 レラは動いてみた。


 軽い。


 やや、ぎこちない感覚。


 試しにステップを踏み、ジャブを繰り出してみる。


 速い。


 ジャブ、ジャブ、ストレート。


 風切り音が、広い倉庫内に響く。


 左脚のローキックから、右脚のハイキックへ。


 右脚を上げた体勢で停止した。


 体幹バランスは、申し分ない。


「よし、順調だな。次は心の中で炎をイメージしてみて。ただし、あまり激しい炎のイメージはしないこと! これは必ず守って欲しい。制御できる範囲の落ち着いた炎だよ」


 レラは言われる通りにした。


 もはや、目の前の、おかしな科学者を疑う気持ちは消えていた。


 炎をイメージし始めると、すぐに変化が始まった。


 身体が熱くなってきた。


 レラの周りの空気が、ユラユラと揺らぐ。

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