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 メフィストの声に、レラは頷いた。


 メフィストの研究室。


 簡単に言えば、広い倉庫の中。


 ミアの遺体を惑星シャールの大都市スミガンへと持ち帰り、手厚く弔ってから2週間が経っていた。


 レラがメフィストの造った新しい身体になってから1週間。


 身体に馴染んでいくにつれ、レラは失望を味わっていた。


「君の復讐を全力でバックアップする」


 メフィストは確かに、そう言った。


 それなのに彼が復讐者レラに用意した、この身体は何だ。


 別に外見が以前の自分と似ても似つかない大人しそうな17歳であることを、怒っているのではない。


 肩までの黒髪ストレート。


 タマゴ型の顔。


 白い肌。


 まあ、それなりには、かわいいルックス。


 そこそこのスタイル。


 そんなことは、どうだっていい。


 レラの不満は、その凡庸な身体能力にあった。


 まるで一般人のような、そう以前のレラよりも、はるかに劣る、その戦闘ポテンシャル。


 犯罪組織「バイパー」の幹部マンマ・ハッハ率いる犯罪者たち相手に、こんな身体で立ち向かえると本気で思っているのか?


 目の前で、鳥の巣のようなボサボサの髪の毛をガシガシと両手で掻いている男は、大言壮語を吐く、単なる危ない奴だったのか?


 もしかしたら、ドラッグを常用し、ラリっているだけなのでは?


 レラは目を細めて、メフィストを見つめた。

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