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第13話 ハーレム生徒会へようこそ!

  放課後、俺と白銀さんは生徒会室に向かうことになった。

 行きたくないけれど、しょうがない。

 生徒会書記だという美少年?の北条芳介ほうじょうほうすけに、二人で手をつないで女子トイレに入っていく写真を撮られてしまったのだから。

 

 いちおう生徒会室に向かう前に、二人で作戦会議はした。

 相手の持っている情報がよくわからない以上、あまり詳細な作戦は練れない。それでも、現状での方針はちゃんと二人で決めておくに越したことはない。

 

 そうして決めた作戦というか方針は、以下の通り。

 

 方針一。

 女子トイレに二人で入ったのは、二人で白銀さんの落し物を探しているうちに、うっかり入ってしまった、と言い張り続ける。

 

 方針二。

 女子トイレに入っていく写真を撮られたということは、その後、鏡を通り抜ける魔法・「鏡の国」を使っているところも写真に撮られている可能性もある。それに関しては「コラージュ画像だ」で押し通すしかない。

 

 方針三。

 SNSに井の頭公園を一緒に歩く白銀さんと俺の写真を上げたのは、北条ではないかもしれない。でも、もし北条が上げていた場合は、今後はやめるように厳重注意する。むしろその不法行為を逆手にとって逆襲したい。

 

 ……まあ、相手の出方しだいではこれらも意味がなくなるのかもしれないのだが。

 

 俺は最終手段として相手のスマホを破壊したり、白銀さんの強力な魔法を見せつけて脅し返すことも考えておくべきだと主張した。

 だが、白銀さんは「話し合いで解決できないことはありません」と譲らなかった。

 白銀さんの理想主義者ぶりは分かっていたことなので、まあ、仕方がないだろう。

 

 

 生徒会室は校舎の3階、その一番奥から二番目の部屋だった。

 俺はその扉をたたく。「1年A組の秋葉野爽太あきばのそうたです」

 白銀さんも続けて名乗る。「白銀ゆめです」

 

「はいはーい」という声が聞こえて、扉が開く。

 中には3人の生徒がいる。みな顔だちが整った男の子ばかりだ。北条芳介ほどではないが、それに迫るレベルの、超絶美少年ぞろい。

 生徒会、まるで学校中の美男子を集めたかの様相を呈しているな……。

 

「えっと、北条芳介に呼ばれて来たんですけど」

 俺が言うと、美少年の一人が嬉しそうに答えてくれる。

「ああ、芳介くんに! だったら会長と一緒に、隣の部屋にいるよ」

「隣の部屋? この部屋が生徒会室じゃないんですか?」

「この部屋は僕たちヒラの部屋なんだ。隣が会長の部屋」

「え、会長の部屋?」

「そりゃあ、会長は女神のような方だからね。先生たちが、隣の空き部屋を会長専用室にしたのも当然さ」

 

 なんだその現実離れした生徒会は。そんなのラノベや漫画でしか見たことないぞ。

「え……専用室?……でも学生でしょ?」

「いやいや、あの方は学生とかいう範疇には収まらない。僕たち生徒会はみんな、そんな会長に仕えたくて、志願したんだ。しかも入会希望者が100人もいて、俺たちは選び抜かれた3人なのさ」

 うーむ。普通の学校で生徒会にそんな人気はないだろう。しかも男ばかり、ハンサムばかり。いろいろ怪しすぎる。

 

「教えてくれてありがとうございます!」今まで僕の後ろで黙っていた白銀さんが、明るい声で言う。「ではさっそく、取り次いでいただけますか?」

「いや、われわれは会長から、隣の部屋には絶対に来るなと言われている」

「え? でも入ったことはあるんでしょ?」

「いや、ない」

「は? となりの部屋なのに?」

「??? 会長にそう言われたからだが?」

 

 ……うん。こいつら絶対におかしい。

「じゃ、わかりました。俺たちは生徒会長に呼ばれてるんで、勝手に隣の部屋に行きますね」

「まずはノックだけするんだぞ。それから指示にはすべて従うように。くれぐれも失礼のないようにな」

 

 俺と白銀さんはいったん生徒会室から出て、その隣、校舎の一番奥の部屋の入口に近づく。

 よく見ると、扉のちょうど目の高さあたりにガムテープがベタッと貼ってあり、そこにキッタナイ字で「私の部屋!」と書いてある。

 なんだよ「私の部屋!」って。

 

 俺と白銀さんは目を見合わせるが、まあ、ためらっていても仕方がない。

 俺は扉をノックしながら声をかける。

「秋葉野でーす。呼ばれてきましたけどー」

 

「入ってくれたまえ」

 昼休みに俺たちを脅迫してきた北条芳介と名乗る美少年たぶんの、超絶美少女声が部屋の中から聞こえてきた。

 俺は白銀さんと顔を見合わせてから、扉をあける。

 

 部屋の中には……信じがたい光景が広がっていた。

 

ブクマしてくださった方、ありがとうございます。

しっかり、キリのいいところまで続けます。

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