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プロローグ:空から降ってくるのは女の子だけじゃない





私の名前はハルア。

東の国には信じられない程ゲロ甘なお菓子があって、

それを食べてびっくりした神父様が、たまたま横にいた私につけたんだって。

どこへ行っても食べ物に困らないように、幸あれと。

もうちょっとまともな名付けであって欲しかったんだけど、響きが可愛いから許すし、人生に今んとこ不幸はない。


それに私のおばあちゃんはとっても優しい。両親は物心ついた時にはもう居なかったけど、おばあちゃんが代わりに育ててくれて、尚且ついつも1人でお店を元気に切り盛りしてて、常連さんでいつも一杯だった。今日はそれを手伝おうと張り切って隣町に買い出し行ったんだけど。




どうしてこうなった。





町の路地で思いっきり殴られ、ハッとした時にはどこかの馬車の中。長く気絶していたのか、口には猿轡、目には目隠し、手にはロープ。激しく動く車内で「あ、私、人さらいにあったんだ」と気づいた時既に遅し。

次の瞬間、全身を強い痛みが襲った。馬車から投げ出されたのだ。



「うう………」

灰色の石畳からタンポポが生えてて、その上に赤い液体が広がっていく。お腹に何か刺さってて、メチャクチャ痛い。体を動かそうにも殴られたせいで意識がはっきりしない。ああ、これ私の血液か。

さっきまでの目隠しが落下の衝撃で外れたのだろう。視線を上げると青い空が目に入った。

私死んじゃうのかな……。でもこんな綺麗な青空の下、死ぬのも悪くないよね、

そう思ったその時。




ズドン

「ふぎゃにゃ!!!!」

「いっッつつ!!!!!!!!!」



灰色のソレは降ってきた。私の頭に。

全然、ますますもって状況が把握できないけど、これだけは分かる。

今日の私不幸すぎじゃないかな…神様……





「……ニャア?」



初投稿。よろしくお願いします…!

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