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死んでいたとは思っていなかった。
「久しぶり......ではないですが、また会いましたね
恭二さん」
目の前になぜこの少女がいるのか疑問が浮かぶ。
だってこいつは......
「ああ、あの時の頭のおかしいやつか」
目の前の少女は不満げに頬を膨らませる。
「私は女神ですよ?あの時も言ったじゃないですか」
「嘘つくなよ......そんな事より、ここはどこだ?俺は家に帰りたいんだが......」
「それは出来ません」
「分かった、分かったどうでもいいから早く帰してくれ......今なんつった!?」
「ですから、あなたが家に帰ることは出来ません。だって......」
「だって、何だよ?」
目の前の少女が言ってることが理解できない。
自分が今考えても、答えは少女しか知らない。
ならば、聞いた方が早い。
「だって、あなたは...もう死んでいるのですから」
「はぁ!?」