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Colorwar《色の戦争》  作者: ひでやん
エピローグ
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エピローグ

めちゃくちゃ真面目に書いたら長くなりました!

良ければお読みください!

これは僕が生きていくうちに思いだした記憶である


7歳の時

ロシアのとある山奥にある村で僕は住んでいた、人口はおよそ50人くらいとちょっと小さめの村だった、だが寂しくはなかった

母さんや姉さん、妹と弟と一緒に家で暮らせるだけで僕はそれでよかった、物心ついた時からせめてこの4人だけでも守ろうと誓ってた

僕達が住んでる家はちょっと豪華っぽかった

なにせ木材で全て出来てるからだ、そのため街にあるような家があった、山に村が囲まれているため資源や食料は豊富だ

たまに他の村人の人から食べ物をもらっては笑顔でありがとうと言ってた、あの日が来るまでは・・・

その日はいつもと同じような時が流れていた、僕は弟と妹の面倒を見るため家の中で一緒に遊んでいた、母さんと姉さんは小窓のすぐ近くにある椅子に座りながら本を読んでいる

この時のこの2人はとても綺麗だった、それこそ女神と言っていいくらいだ、母さんは灰色の髪をしていて来ている服は灰色の袖が長めののシャツとジーンズを履いていた、メガネもかけていたためさらに綺麗に見える、真っ白な髪の毛の姉さん、白い服に袖が短めのシャツに黒いジャンバーを着ていた、2人ともスタイルがとても良かった

季節外れの服装をしているが暖炉があるためこれぐらいがちょうどいいそうだ、だが着ている服が少しキツめなのか2人のスタイルがかなり強調されている、そのため恥ずかしくなり僕は目をそらした

その行動を見て2人はクスクスと笑っていた

そして母さんがふと外を見た、そして椅子からすぐさま立ち上がる、汗もかいている、ロシアは北にある、しかも村は山の奥にあるため寒いはず、つまり汗は書かないはずなのだ

だが立ち上がった母さんは汗をかいている


(何かあったかな・・・?)


そう思うとなぜか不安がこみ上げてきた、何が起きても冷静な母さんが焦っている事に僕は不安を感じた

そして最悪な事にその不安は的中する、母さんが姉さんと外に行く準備をしている、外も少々騒がしかった


「○○○○!ついて来て!」


この時姉さんの名前を呼んだか未だに思い出せない、母さんがそう叫んだ後、2人で外に出ていった

いきなりの出来事に妹と弟が不安の顔を見せていた、そのため僕は


「大丈夫、お母さんとお姉ちゃんんは帰ってくるよ、遊んでてまっとこう」


そう言って2人を言い聞かせ遊ぶのを再開した・・・

30分ほどだろうか、外から小さな爆発音が聞こえてきた、だが妹と弟は聞こえてないのか遊び続けている、だが僕は薄々感じていた


(悪魔が来たんだ・・・)


悪魔とはこの世に存在する幽霊のような存在で精霊の一種だ、だが本来悪魔は人を喰らい続ける精霊なため見つけたら撃破が好ましかった

この世界では精霊と契約し力を得る事が出来る、だか中には人間を殺し楽しんでいる奴もいる、人を喰らい快感を感じていると本で読んだ事もあった


(あの2人が悪魔に負けるとは思えないかな・・・)


僕はふとそう思ってしまった、母さんは最強クラスの精霊全知全能のゼウスと契約していた、剣術もトップクラスなため中途半端な力の悪魔なら一撃で切り殺せるはずだ

姉さんは魔力だけ目覚めていたが精霊とは契約していなかった

だが変わりに母さんから剣術を習っていたため、剣に自分の魔力でエンチャントをすれば悪魔を一撃で仕留めれるくらいの実力はあった

それに他の村の人もいる、ただの悪魔なら絶対に負けるはずがない

ただの悪魔なら・・・

するといきなり空からなにか落ちてきて天井が崩壊した


(2人が危ない!!)


反射的に妹と弟を守ろうとしたが遅かった、2人は瓦礫の下敷きとなった僕は切り傷が多少あるが大丈夫だ、それよりも2人が心配だった

そのため瓦礫をどかしながら妹と弟の名前を呼びながら瓦礫をどかす

すると手が見えた、この手は弟の物だ


(よかった!無事・・・)


そして最後の瓦礫をどかす、血まみれだ

表現的には潰れていたが正解だがそんな事はどうでも良かった


(○っ、○○○はっ!?)


手をつないでいるような形であるため少し前に進むだけでその姿は見えた・・・、潰れていた、弟と同様に

その残酷な姿に僕は黙るしかなかった・・・、守りたい・・・そう思っていたはずの2人が死んだのだ

それを目の前にした僕は泣き叫ぼうとし体制を変える、その時に見えたのは母さんと姉さんの下半身と上半身だ・・・


「うっ!」


僕は口を抑え、声を出すのを抑えた

泣きたい、けど泣けない

その答えは外にあった、悪魔が数100匹いたのだ、そのほとんどがガーゴイルという下級悪魔だ

悪魔は強さ弱さがハッキリする生物でもあるため、ランクづけのようなものもあった、ガーゴイルはほぼ一番下の悪魔だ、F.E.D.C.B.A.Sランクの中で2番目に低いEランクだった

中にはバハムートもいる、巨体の体、四本足に翼・・・小さなドラゴンとでも言うのだろうか、ランクだとDランク・・・この辺りまでくると上級悪魔として危険視される、ガーゴイルは体は細いが鋭い爪で人間を刺す事が出来る、そんなのに囲まれたら僕も死んでしまう、そのため泣けなかった・・・家族の死骸を見る事しか出来なかった・・・


(嘘だ・・・)


そう思っていると目の前に眩しすぎる真っ白な光が見えた、これだと外に見えると思ったのだがガーゴイル達に反応はないため見えてないらしい、そう思っていると目の前に1人の綺麗な女性が現れた


「・・・・・・」


僕を見ながら黙っている・・・僕はこの女性を見た事がある・・・

本だと死んだためこの世にもいないと言われていたが生きていた


「あなた・・・無色の天使・・・ですか?」


そう問いかける

無色の天使とはすべての魔力の根源「無色の魔力」を持っている、圧倒的速さと破壊力を備えている精霊だ、破壊力や速さがすご過ぎるため歴上最強の精霊とも言われている、だがある精霊同士の大戦により戦死したと言われていた、悪魔界というものがあり色々な種族が住み着いている、だが1つ疑問もあった

本来なら悪魔界から人間のいる世界に意図的に来る事は不可能のはずなのに目の前の精霊はそれを可能にしていた


「その通りです、少年」


偉そうな話し方をしていた、その姿に僕は少し見覚えがある気がした・・・似ているのだ、姉さんに、腰まで伸びた白い髪、灰色の目、体のスタイル、が似ていた

だが白く光る翼、体、着ている鎧を見るうちにこの人は本物だと確信した、そして無色の天使は語りかけてくる・・・


「力が欲しいですか?少年」


力さえあれば僕はそこにいる悪魔に復讐できるとふと思った・・・

だから僕は思わず


「欲しい!」


大きな声でそう答えた、だがこの選択には失敗した

その声に悪魔達が反応し無色の天使と僕がいる場所へ集まってくる

とんでもないミスをしてしまったのだ、すると無色の天使が


「了承しました、手を取ってください」


「は、はい!」


僕は頷きながらそう答え手を繋ぐように手を取る、すると目の前が真っ白になった、ものすごい光とともに僕はどこかの世界に放り出されていた

外から見れば巨大な球体が光りながら宙に浮いているのだ

この現象には悪魔もビックリしたのか足を止めその球体を見ている

その中では契約の儀がされているとも知らずに・・・


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「こ、ここは・・・?」


そう呟いてしまうほどの空間だった、360度見回しても真っ白な世界しか広がっていなかった


「ここは私専用の契約の儀をする時の空間です」


「そ、そうなんですか・・・」


思わず敬語になってしまう・・・緊迫が走る空間でもあった


「ではこれより三つの質問に答えて頂きます」


契約の儀をする時の流れが契約しようとしている人間に質問をして精霊自身のなっとくのいく答えが帰ってきたら契約をする

という簡単っぽいやり方であるが意外と難しいのだ、精霊は人間の心を見抜いて来るので精霊が納得のいきそうな答えを予想してそれを言ったとしてもその答えが契約者自身の答えでないのが分かるため契約の儀を強制終了させられてしまう、この状況で言うなら僕の素の答えを無色の天使に言い無色の天使がその答えを気に入れば契約成功となる


「あなたは私の力を使いこなす自信がありますか?」


「無いですよ、分かるでしょ精霊のあなたなら僕の魔力がなんなのか」


そう僕は戦う才能がないのだ・・・僕の魔力は無色だから・・・

魔力の目覚め方は一つだ

幼い頃に心で思った事が色となりそれにあった色が魔力になる

例えば火を見て、僕も火を使いたいと思ったら心の中に赤色が出てきてその色は赤色なので炎の魔力に目覚める事が出来る

だが僕はそんな目覚め方をしなかった・・・目覚めなかったのだ・・・

生まれて物心ついた瞬間に家族は僕が守る!と家族に宣言してしまった、そしてこの日まで僕は家族を守りたいとしか思っていなかった、家族を守りたい・・・この言葉にあう色はあるだろうか?・・・いやない

だから無色(むいろ)の魔力を持ったまま育ってしまった、無色の魔力は効果の薄いエンチャント(効果寄付)で身体能力を上げるか効果は薄い・・・

薄い防御型魔法陣を展開する、これしか出来なかった


「はい、それを分かっている上で聞いています」


「えっ」


意外だった、他の人から見れば僕は役立たずなのに・・・そんな僕に無色の天使は自分の力を貸そうと思っているのだ


「使いこなせる自信はありません、だけど・・・」


「・・・・・・?」


「そのうち慣れてどんな悪魔でも斬れるようになります!」


「・・・・・・次の質問です」


少し悩むような顔で黙りながら次の質問に移した

納得したかどうか心配だが今は質問に答えるしかない


「私を信じれますか?」


「それは・・・どうゆう・・・?」


「私もそこにいる悪魔と一緒の精霊、種族が違うと言うだけであってそこにいた悪魔と同じです、それを聞いた上で・・・私を信じれますか?」


そうだ・・・無色の天使は天使族という種族だがそこにいるガーゴイル達悪魔と一緒の精霊である事に変わりなはい

種族が違うだけであって精霊は精霊なのだ

でも僕はやはり・・・


「信じます・・・精霊が全員悪いって訳じゃないくらい知ってますから」


冷静な声でそう答えた、その頃の僕は家族を守る事意外知らないため少し本を読んで勉強していた、その時に知った

全ての悪魔が悪いわけではないと・・・


「なるほど・・・」


意外だった答えを言ったせいなのかビックリした顔で納得しているようだ・・・そしてとうとう最後の質問が来た


「では最後の質問です・・・」


(変な質問だったら嫌だなぁ・・・)


そう思いながら聞いていた、答えにくい質問をされても答えにくいだけだからだ、そして最後の質問が言われた


「私と常に一緒にいますか?」


そんなの決まってる・・・


「いますよ、いないと力が使えないじゃないですか」


「合格です、契約を開始します!」


すると右手の甲に変な紋章が浮かび上がった、これは無色の天使のエンブレムらしきものだ、2本の剣がクロスになり後ろに魔法陣がありその円の周りに変な文字が浮かび上がっている

これは無色の天使と契約しているという証拠らしい

そして真っ白な世界が壊れ、地上に降りた

前を見れば悪魔が沢山いる・・・ガーゴイル数100体、バハムート数10体

軽く見ても150体はいた

普通なら逃げだす所を僕は・・・


「さて、どうしようかな・・・」


逃げるという思考ではなく目の前にいる悪魔全員を斬り倒すつもりでいた・・・契約したばかりの力を使いこなせるはずないのに・・・


「今のマスターなら剣くらいは使えますよ」


脳内で無色の天使が語りかけてきた


「ん?そうなの?それじゃあ早速・・・」


この時点で僕の口調は変わっていた・・・大人っぽい喋り方をしている

僕は無色の天使に言われた通り剣を両手に具現化した

そして・・・


「エンチャント・・・」(効果寄付)


そう呟いて身体能力を上げるエンチャントをして前方に走りだした、悪魔の間をすり抜けながら走る・・・

気づけば200mほど走っていた、悪魔達からは100mほど離れていた

走りだして止まるの動作にかかった時間は0.1秒・・・

速すぎる速度に悪魔達は周りをキョロキョロして僕を見つけた瞬間、僕が悪魔達を通り過ぎた時に近くにいた悪魔は全員斬られていた

お腹の真ん中から真っ二つにされている・・・悪魔達が次々に倒れていく・・・何をしたのか自分でも分からない

僕はただ早く走ろうと意識しそれ通りに体を動かしただけだ、悪魔の近くを通り過ぎるだけでこの影響力はさすがと言えるだろう


「これはすごい・・・でも・・・」


違和感がある、今出せる速度でも全力を出し切って出した速度なのに違和感がある、それは速度そのものにあった


「いきなり私の魔力でエンチャントしてここまでの速さが出せれば上出来ですよ・・・マスター」


予想通り今のはマックススピードではなかったらしい、契約してその力を早速使い、これだけの速度が出れば上出来・・・と無色の天使は言ったのだ


「まぁ今はこれでいいや、とりあえず全滅させよう」


と言い悪魔達の間を通り過ぎる

悪魔達の間を通り過ぎるだけで悪魔を斬れるわけが無い、問題は持っている剣の向きにあった、両手を後ろに下げそれをぶら下げるように走っている、この動作は無意識にしているが今思えば小さな斬撃が悪魔達を真っ二つにしているのだろう

通り過ぎるだけで斬撃が飛ぶ時点でもはや次元が違うのがよく分かる

しかもここまで一方的に斬られ続けると作業と言わざるおえない

その作業を繰り返していると止まった瞬間に悪魔達が僕に謎の光を当ててきた、ちょっと眩しい程度なのだがここでふと思ってしまう


(なぜ母さんと姉さんはあんなやられ方したのだろうか・・・?)


そうだ・・・全知全能ゼウスと契約している母さんと村でもトップクラスに強かった姉さん、他の村人も戦闘はできるはずだった

そんな人達が全滅だ、明らかにおかしい、でもその答えはすぐに出た

答えは今当たっている光だ、魔力の流れが少しおかしくなっている

恐らくこれは普通の魔力ならば・・・魔力を使った攻撃が出来ないだろう・・・つまり魔力が使えなくなる、だが僕には効果が薄い

無色の魔力が効果が薄いのはあれが魔法だからである

魔法を作るためには魔力を消費する、そして先ほど説明したとおり無色の魔力は全ての魔力の根源、広大な白い大地に黒い液体をばらまいたところで効果が薄いのは光を浴びた瞬間に分かっていた


(そういう事か・・・)


そして魔力を封じる光を放っていた悪魔・・・ガーゴイル?

色がちょっと違うくらいだ・・・普通の色が黒色だがこのガーゴイルは紫色をしている、だがこいつが出す光が・・・僕の家族を・・・村を・・・

そのガーゴイルを通り過ぎる寸前にガーゴイルの前で剣を何回か振った、通り過ぎてそのガーゴイルを見ると・・・

刻まれていた、元の形がなんなのか分からないくらいに刻まれている

だがこれでもはや苦戦する事はない、淡々と悪魔の数を減らしそして・・・、ようやく終わった


「ちょっと疲れたな・・・」


「少し休憩しますか?」


血がついた剣と服を持ちながら座ろうする・・・だが


「「!?」」


無色の天使と僕は感じ取った、後ろから来ている猛烈な殺気

思わず後ろを向いてしまう

するとそこには女性が1人立っていた

ブーツのような靴にベルトをした黒いズボン、学ランのようなものをシャツの上に着ている、そして軍服をはおっている、腰には刀を装備していた、だがその軍服はかなりボロボロだった、白色に薄い桃色の髪の毛もしている、桜色だ、目の色は濃い赤色の目をしている

だが警戒しているのはもちろんそこではない、殺気だ


(強い・・・それもかなり・・・)


僕は本をとにかく読んだ、その中にこうゆうのがあった

スキのない立ち方・・・あらゆる攻撃に反応し即座に反撃できる立ち方と、目の前の女性はその立ち方をしていた

僕が警戒をしていると


「私は日本から遠征でこの山に来ました、魔道特殊部隊隊長如月佐倉と言います」


いきなり自己紹介し始めた、何言ってんのこの人と思いつつ反射的に僕も自己紹介しようとする


「僕は・・・あれ?」


「?」


間抜けな声に女性は首をかしげた

だが僕は内心かなり焦っている、なにか大切なものを忘れそれを思い出せないという事態に


「僕の名前は・・・名前は!?」


「知らないわよ!?」


コントのやりとりをしているように見えるがそうではない、本当に思い出せないのだ


(なぜだ!どうして!!!)


そう思うと急に苦しくなってきてしまった


「あぁぁぁ!!!!」


「!?」


「マスター!?」


ビックリしたのか佐倉と名乗った人は少しびくついた、無色の天使も脳内で話しかけてくるが僕は聞こえなかった、謎の苦しさ、大切なものを思い出せないモヤモヤ感

それが気持ち悪く思えた僕は暴れようとしたが


「っ!?」


「落ち着きなさい」


耳元に囁くような声で佐倉という女性は僕を抱いた、その行為に安心感を抱いた僕はそのまま気絶した・・・



読んでいただきありがとうございます

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