週明けの教室
前書きって何書けばいいんでしょうねぇ…?
月曜日。
「おい氷山、体育の授業で寝るとはいい度胸だな、呆れを通り越して感心するわ。」
「ふぁぁぁあ、すいません。」
まさか歩いただけでこんなに疲れるとは思わなかった…まだ眠たい。
「いやお前何事も無かったかのように眠ろうとしてるんだ!」
この後次の授業が始まるまでずっと説教された。
さらに説教が退屈でまた眠ってしまったので一週間放課後の教室を掃除させられることになった。
放課後、相変わらずよくわからない音楽を聞きながら教室を掃除している俺を怪訝そうに見ている栗川。
「どうして掃除してるの?」
素直に罰とは言いづらかったので適当に誤魔化す。
「そういう気分なんだよ。」
「まあ罰ってさっき先生が話してたのを耳にしたからそれなんだろうけど。」
「わかってるなら聞くなよ!」
なんとなく誤魔化した自分が恥ずかしいわ!
「まあ掃除の罰自体はもう終わったから本当になんとなくだけどな。今日はいつまで残るんだ?」
「もうそろそろ帰るよ。どうして?」
「どうしてとか聞くなよ…ストーカーされてるやつを1人で帰したくねぇよ。」
「そっか。」
歩いているとやっぱり視線は感じる。
「やっぱり今日もか…」
「そりゃもう毎日。いい加減慣れたわ。」
そうは言っても怖くないわけがない。
栗川の声は震えていた。
もうすぐ駅だ、そこからはいつも追ってこないらしいから大丈夫。
「じゃあまたな。」
「ええ、また明日。」
そうしてストーカーを残したまま俺達は帰宅した。
鈍感な俺は気づかなかった。いや、気づけなかったのだ。
視線がいつもより「たくさん」あったことに。
シリアス回突入です。
ギャグ回があったわけでもないんですけどね…




