初めまして、教室
初投稿です!頑張って書きましたんで是非見てください!
更新は毎日欠かさずやっていく予定です!
とある木曜日、電話が来た。
冬色高校に入ってから2年間ぼっちを続けてきた氷山 冬夜に電話がきた。
俺にかけてくる人物など家族か幼なじみくらいのもので、案の定スマホの画面には 霜野 勤と幼なじみの名前が表示されていた。
校内を流れるよくわからない音楽のミュージックに合わせリズムをとりつつも電話に応じる。
「もしもし?」
「よう、冬夜。今何してる?それと明日暇なら一緒にゲームしね?」
「忘れ物取りに教室戻ってるとこだよ、わかった、明日勤の家に向かうわ。」
「放課後の教室と言えば美少女との出会いだよな?」
「んなわけあるか、うおっ!」
「どした?」
「人とぶつかりそうになった、茶髪だし怖そうな人だったぁ…あ、教室ついた、またな。」
通話画面を消したスマホを片手に持ちながら教室のドアを開ける。
そこには勉強をしているであろう女の子が少し驚いたような、あるいは怯えたような目でこちらを一瞥した後静かに机に向かった。
美少女との出会いって現実にもあるのか、などとどうでもいいことを考えながら自分の机に向かう。
「よお、こんな時間に勉強してるのか?」
話しかけたのはほんの気まぐれだ。
「うん、まあそんな感じ。」
彼女はまたも少し驚いた後、俺にそう応える。
もちろんそれ以上の会話は俺にはなく、ただ忘れ物をとって家に帰っただけだ。
心なしか、横を通った時、避けられた気がしたから今夜の枕はきっと湿っていることだろう。
期待してる人には申し訳ないのですが、この作品には突然の転校生や超能力者、未来人や宇宙人は現れません。




