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Gods  作者: とてて
1/1

私は誰、ここはどこ?

私が目を覚ましたそこは、木々に覆われていた。

木々の間から溢れる木漏れ日が眩しい。

―――――――――ここは一体、何処なのだろう。

―――――――――何故、私はこんなところに?















・・・ああ。

そうだ、私は。

逃げてきたんだ―――――――――――――





つまらない毎日が嫌で、

自分を理解してくれない親が、友達が、教師が嫌いで

必死で逃げてきたんだ。




じゃあ、どうして。

自分で逃げたくてここまで来たはずなのに、何故ここがどこか私には分からない?

どうして、私は――――――――――――










「そう、キミはキミを知らない」




頭上から、穏やかな声が聞こえた。


見上げればそこには



「て、んし・・・?」



凛とした表情で、ファンタジー小説にでも出てきそうな天使の翼に似た何かを広げる一人の男。


貴方は誰、私を知っているの。



「知っている?愚問だね。僕を呼んだのはキミさ、マスター?」



マスター?


何を言ってるの、貴方は馬鹿なの?


それとも今流行の厨二病?



疑問を投げかけてみれば、そいつは困ったようにはははと笑う。



「何を言っているんだい、マスター。困ったものだね」


「勝手に出てきて勝手に困られても困るのはこっちだわ」


「おっと・・・これは本格的に記憶が飛んじゃってるのかな」



ゆったりと地上に降り立ったそいつは、静かに私に歩み寄る。


そして



「キミはマスターなのさ。僕は天使。キミに使える者だよ」


「天使?天使なんて今時信じてる人殆どいないわよ」


「それがいるんだな~。現に僕は、ここにいるじゃない」


「そんな証拠何処にもないでしょう」


「あるさ」


「どこに?」



誰もが思うような素朴な疑問を投げかけてみれば、自称天使は私の背後を指さした。



「な、何これぇ!?」










―――――――――――そこには紛れもない、トリの羽のような何かがあった。

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