表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/30

はじまりのウェブサイト

 夏の終わりを迎える八月末、ウェブを開き大手アルバイト求人サイトを見ていた。それは年金に奨学金が、あざか笑いながら、僕をいつも以上に早く襲おうとしていたから。

 僕は、面接の門を潜り抜けたことがない。だけど、バイトならしたことがある。友達の母の紹介のバイトで面接日だと思い行くと、軽く質問されて即座に『人が足りないから、そのまま入って。』驚いたけど確かに人手が足りなくて大変だった。身体障害者の施設のスタッフ3人が諸事情により欠員ために、洗濯のたたみ、エプロン洗い、消毒、掃除…毎日の作業だから、どうしても何かをサボりがちになるので人材募集をかけていた…ということらしい。ただ、バイトが決まったとはいえパートナーを組んで仕事をする作業。新しくパートナーが入ってきても、きつくて一ケ月単位で辞めていくの繰り返し。教えるてる間は、何かが後回し。持ち場につく、何かが足りない。そういう時に限り、アクシデント、忙しい。人のために役に立てるのは嬉しいが、そのうち疲労なのか甘えなのか解らないけど…布団から出れなくなり、四ヶ月でリタイアしてしまった。

 それからの一年、誰とも顔を合わせたくなくて引きこもり生活を起こしていたが、今は回復した。

 

 また面接で落とされるのを覚悟しながら、ようやく求人サイトを覗いてみた。

 まず配達員はダメ、免許もっていない。それに業務はダメ、同じことを繰り返すと自己流に改革してしまう…早くコトを進めるコツとか。

 レジや店員はダメ、面接を受けたけど門をくぐり抜けたことがない。

 そこへ何故か目に留まったのが【イベントスタッフ】。自分でもビックリしてしまった。大勢のお客さんに向かって対応は出来ないし、そもそも力仕事など向いていない…始めから除外をしていた求人なのに今回だけは違った。

 求人冊子ではなく、今回はネット求人。希望する勤務と履歴書を、デジタル記入して送信するだけ。そもそも、電話連絡もしなくていいことに安心した。電話が嫌なだけで、仕事から遠ざかっていたら…いつでもフリーターなのだから。


 夢はタレント。北海道を駆け巡りながら、道内の魅力を自分以外に視聴者に訴えるのが夢。TVで紹介された食べ物というものは、無性に恋しくなる。それと同じく『北海道の魅力に発信しているうちに、恋しくなって貰いたい。』といのが夢。簡単に云えば、ただ北海道が大好きなだけ。仕事現場として北海道を走り回れるのって憧れる。軽快や雰囲気、自然に人柄。「この地に生まれて本当に良かった。」と感謝している。


 勤務希望の欄と履歴書に、送信ボタンを押した。携帯には、登録完了メールと会社からの謝礼メールが届き、そっと胸をなでおろした。

 ここから、新しい僕の人生が始まるのだから…

いよいよ、バイトが始まる自分。

いったいどんな仲間たちがいて、どんな作業して、どんな経験が待っているのか。

そんな時に、あらわれた男の人が…少し気になる気がする。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ