表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
純 i‐じゅんあい‐  作者: 奥野鷹弘
表現と自立
29/30

(番外編) MY BLUES

黒く四角い画面(テレビ)の中で

輝いて 光って 放っている

暗く 狭い 部屋の中


胸深く刻まれたドラマ

鼓動 感動 移り変わる MY BLUES


想いはひとつ Believe in’

あの素適なモノが 出逢い 輝くこと

未熟であっても Freedom dreams

描きたい 新しい世界で


耳に触れては感じる何かも

抱いて 溢れて 涙している

綴り 乗せてく 唄はひびく


壊れることがないラジオ

闇の 部屋から 抜け出して MY BLUES


大好きなヒトに Loving you,

あの笑顔がすごく 見たい 愛しくて

勇気をくれる Dream come true?

いつでも これからあなたに


想いはひとつ Believe in’

あの素適なモノが 出逢い 輝くこと

未熟であっても Freedom dreams

描きたい 新しい世界で


大好きなヒトに Loving you,

あの笑顔がすごく 見たい 愛しくて

勇気をくれる Dream come true?

いつでも これからあなたに


===========================================


 あれから、ひと月ぐらいは経過しただろうか。カレンダーと言うものが僕をギクシャクさせた。21歳の自分とのお別れと、逃げるようにして家に居座る自分。青空が僕を誘い込むようにして、澄みこんだ空気をも提示してくれているけど笑えない。


 だって…


≪プルルルルル~~≫


 机の上の端にギリギリ開いていた高校時代からの歌詞綴りノートが、バイブする携帯に嫌われて落っこちてノートがペラペラペラと音を立て閉じらさった。まるで、何かのピリオドのように思いを閉じてくれた。


「…はい、福影ですけど……」

「あぁ、あの…福影さんですか…?」


「あぁ、はい…?!!」


 恐るおそる手を伸ばした携帯の電話越しの相手は、男性だった。そして、何か肩の荷が下りたように僕は微笑んだ。5分という短い時間ながらも、僕は必死にこなし、これからは『頑張りたい』と思った。




「面接…受かったんだってぇ!!!」

 一番応援してくれた母に、まずそう伝えた。


 コンビニという身近なスーパーで、温かいものを提供する人間に僕はなった。「おいしい。」だなんて、直接お客さんの表情を見ながら喜べないけど,、やりがいある仕事場で働くことになった。


 ある日のミーティング後、チーフと共に厨房を覗き込ませてもらった。そこには帽子を深くかぶり、ポニーテールとして髪をまとめてこちらを振り向いた。白マスクして表情が読み取れなく怖くなったが、やっていけると確信した。『宜しくお願いしますっ』と可愛い感じに云われたが、僕はハッとした。


 あぁ、女性の仕事なのか??



 ふと、自分の無精ヒゲをつねってしまった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ