端から
ケイブマン一行が到着。
ケイブマン「何をやっておるのじゃ、フロッグ!」
フロッグ「おやおや、誰かと思えば、元Aランク冒険者のケイブマンじゃねえか。見ればわかるだろ。新人の味見だ。」
ウォルマス「なんだよ。年寄りが若者の楽しみを邪魔するんじゃねえよ。」
ケイブマン「その子らを解放せぬと言うなら、わしが相手になってやるわい。」
フロッグ「ふん!トドメ、刺してやるよ、死に損ないが。」
ケイブマン「我が矛となり、敵を砕け。結晶魔法、無限の結晶達!」
その瞬間、フロッグは別の方向からの魔力の放出を感じた。
ゼイレン「複合魔法、ファイアーストーム!」
フロッグ(無詠唱!?何者だこいつ?)
「水魔法、スプラッシュゲート!」
二方向に展開された水の放出により魔法は相殺されたが、わずかに残った炎がフロッグの服を焦がす。
ゼイレン(両方の攻撃を防いだ!?)
フロッグ「なかなか、やるじゃねえか。ウォルマス、お前あいつの相手しとけ。
俺はこいつらを片付けてから行く。」
ウォルマス「任しとけ。」
少し離れたところで戦闘が始まったのだろうか。時折鈍い音が聞こえてくる。
フロッグ「さーてと。4人いるとか面倒臭いので、まとめて殺っちゃいます。」
フロッグ「水魔法、ウォーターデビルインパクト!」
ケイブマン「我が盾となり、皆を守…ウッ。」
詠唱が間に合わず、悪魔の形をした水の塊が衝撃となってケイブマンに当たる。
腕がもげ、全身血だらけの状態でかろうじて
立っている状態だ。
ケイブマン「我が、我が盾となり、皆を守れ。結晶魔法、聖結界。」
ケイブマンが後方に結界を展開して言う。
ケイブマン「逃げるんじゃ。子供達よ。先の2人を助けられぬことは心苦しいが、それしかないのじゃ。ヤツは腐っても、Sランク。次元が違う。」
ロイド「せ、先生。」
(掠れた声で詠唱。)
ケイブマン「じゃあの。」
その瞬間を見てしまった。
何らかの魔法を発動させようとしたケイブマンの首を、水の剣のような物で刎ね飛ばす瞬間を。