7歳 ダンジョン攻略⑤
モンスター部屋。7000PV突破!ありがとうございます♪
7階は温泉ステージ…ではなく草原ステージ。出てくるモンスターが強力になってはいるが問題なく進む。
8階は洞窟ステージ。シルフに風の流れを見てもらい風穴でもある下への階段まで辿り着く。
9階に降り立つ、8階への階段が扉で塞がれる。
突如モンスターが大量に発生する。
「モンスター部屋だ!みんな、かたまれ!オリビアとクリスは近づくモンスターの排除!魔法で一気に殲滅!!」
ゴブリン、オーク、オーガなどのモンスターが部屋中から襲いかかってくる。
「出し惜しみなしで行くよ!
“シルフ” 僕に合わせて。
“サラマンダー” 火の槍で攻撃して
“ウンディーネ” みんなに水の守りを”
“ノーム” 近づくものに石の礫を
二重詠唱 “ウインドカッター”」
皆が何度も魔法を唱える。近づく敵はオリビアが切り裂いてくれる。クリスも僕の前で盾を構えてくれている。
「リゼル様、モンスターが一向に減りません。何かおかしいです」クリスが叫ぶ
それを聞いてディーがシルフに指示を出す。
「リゼル、奥に黒い結晶があるわ。そこが怪しいんじゃないかしら」
「ありがとうディー。みんな私が前に出るから円陣を組んで前進!」
“サラマンダー” 僕の魔法に力を貸して
二重詠唱 フレイムランサー
私の前方の敵を巨大な炎の槍が貫き道を作り出す。黒い結晶の方へ皆で走り出す。
あれが黒い結晶か、マナが発生している。あれを破壊すればモンスターが消える可能性が高そうだ。
「皆、前方の黒い結晶を魔法で破壊!」
「ショットガン」
「ウォーターカッター」
「ストーンスピア」
「”サラマンダー” 破壊の炎」
4人の魔法で結晶が砕け散る。
部屋の中のモンスターが一瞬でその場から消えた。結晶がモンスターを発生させる正体で正解だったようだ。
「ディー、気づいてくれてありがとう。気づかなかったらマナ切れで全滅していたよ」
「ここを突破したS級パーティーって化け物ね」
「きっと敵を倒しながら前に進んだのかと。たまたま進んだ先に黒い結晶があり気づけたのかと思います。我々は魔法を使うメンバーの方が多いですから、気づきにくかったのだと思います」
「今回のお手柄は、クリスだな!よくモンスター減ってないことに気づいた!!」
「クリス君、よく気付きましたね」
「僕はみんなと違ってリゼル様の前でモンスター達を見る余裕があったからだよ。凄いのはみんなの方だよー」
褒められて照れているクリス。今回のお手柄はクリスに間違いない。
ガタッ!という音がして、降りてきた階段と下へ向かう階段が現れる。
「きっと冒険者たちは、ここで引き返したんだね。ここにいるとまた黒い結晶が出てくるかもしれない。みんな、先へ進むか、一旦戻るか。みんなの意見を聞かせて」
「ここまで来たら10階のボス部屋まで行きたいかな。もう一回ここまで来るの大変だし」
「俺もまだマナがあるから先へ進むに1票」
「リゼル様のお考えにお任せします」
リードとオリビア、クリスは言う。
「よし先へ進もう。万が一、僕が目の前から消えてもいいように食料と水などをみんなに渡しておくね」
全員に帰り用の荷物をリュックに詰めて渡す。
私だけがどこかに飛ばされる可能性があるからだ。初代様の試練は突然だから困る。
「さぁ10階へ進もう」
ストーンスピアは土魔法です。ロンザ君が修行で覚えた魔法です。
魔法使い集団のため広範囲魔法で殲滅されるモンスター達•••過去のS級冒険者たちのパーティーには魔法使いはいませんでした。力技で前に進んでギブアップで正解です。




