7歳 ダンジョン攻略②
飯テロ
未踏破ダンジョンまでは馬車で到着。
受付でパーティー名を登録し中へ早速入っていく。一階は迷宮仕様だ、途中まではマップがあるので順調に進んでいく。途中の道中、冒険者たちと遭遇する。低階層のモンスターからのドロップアイテムは人気があり、それを狙ってる冒険者達が多いためだ。特に戦利品を狙ってるわけではないので邪魔をせず下の階層へ進んでいく。急ぎ足で3階まで無事に到着する。
3階は草原ステージ、出てくるモンスターは中級ダンジョンレベルなので連携を試しながら進んでいく。
セーフゾーンまでやってきた。今日はここで野宿予定、他の冒険者たちも休む準備をしている。
私たちのパーティーは美人の女性が2人いるため、チラチラこちらを見られる。
「ロンザ、このあたりに土魔法で仕切りの壁を作って、私はここを作るね」
あっという間に土の小屋を作る。それを見ていた冒険者たちは口をポカーンと開けている。
「こっちにもう一つ作ろう、風呂とトイレ用の小屋作ろう」
それを聞いていた冒険者達…
「風呂って今いったよな?」「そもそも小屋をどうやって作ったんだ!?」「美女2人に近づけないじゃないか!?」
気にもせず、どんどんと作り上げていく。
10畳ほどの土の小屋と1畳ほどのドーム状の小屋を2つ完成させる。
アイテムボックスからテントと簡易ベッド、寝具を出し設置。
食料、調味料、鍋などを出し外に簡単な竈を追加で作り、火を起こしてオリビアに料理を任せる。
私はドーム状の小屋に木桶風呂と簡易シャワーを設置。”ノーム”に排水用の穴を開けてもらい、”ウンディーネ”に水を入れてもらい、”サラマンダー”にお湯に変えてもらう。もう一方のドーム状の小屋には簡易トイレを設置する。
この間わずか一時間もかからず仮設住宅の完成。次にイスとテーブルを出し、リードとクリスにセットしてもらう。ディーはお茶の準備を始めだす。料理が完成するまではティータイムである。
「おいおい、あいつら茶飲み始めやがったぞ」「そもそもどっからイスとテーブルを出したんだ!?」「料理のいい匂いがする…」
オリビアが料理を持ってきてくれた。
周囲に優しい匂いを漂わせながら根菜とソーセージたっぷりのポトフを持ってきてくれた。周囲の目線は食べたそうにしてる…塩辛いまずい乾燥肉と硬い黒パンをひたすら噛じり続けるしかない男ばかりが基本の冒険者、料理が出来る人数は圧倒的に少ない。そんな中にこのオリビア印のポトフは爆弾だ。羨ましそうにひたすらとこちらを眺める。
「カールに習ってから、また一段と料理の腕があがったね」
「うん、オリビアの料理は相変わらず美味しいわね〜」
「オリビア殿が加わってから我々の食生活はさらに向上しましたから」
「めっちゃくちゃ美味いな!!おかわり!」
「オリビアさん、美味しいです。体が温まります」
オリビアは照れながら、おかわりのポトフを配っている。
ご飯を食べ終えたら交代で風呂に入る。
風呂は私とオリビアの意向で風呂はなるべく入ろうというルール。
ダンジョンで風呂やシャワーに入れること自体がおかしいんだけども。
寝る前に壁を頑丈にしてドアを消して寝るので、外から襲われる心配も少ない。
安全な睡眠もでき快適生活でダンジョン踏破に挑む作戦だ。
何事もなく朝を迎え、朝食にカールたちが作ってくれたパンの中にバターを溶かし入れ、野菜とソーセージを挟みこんだソーセじドッグを皆で頬張る。アイテムボックスに全てしまい込み、土魔法で小屋を元の土に戻し撤収は終了。
今日の目標は5階のボス部屋まで移動だ
翌週から冒険者ギルドの仲間募集掲示板に料理が出来る人募集が増えた…リゼルたちの飯テロの破壊力は相当だった模様。マズメシの横でうまい飯食ってたら、そりゃね…
今回はダンジョン生活を書いてみました。土魔法と水魔法使えればだいたいの野営は完成できると…こういう使い方する人はいませんw




