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7歳 王都生活⑨


倒し終えたオリビアの周りに皆が集まる。


「あんなに早く動けるだなんてオリビア凄い〜!」

「魔法剣士の戦いは初めて見ましたが想像以上に凄いですね!」

「オリビア、一撃でモンスター切り裂くなんてかっこいいじゃねーか!!」

「オリビアさん、カッコいい!魔法剣士凄い!!」

「足に風魔法を付与して速度上昇は凄いですね。移動速度が早すぎて、みんなは合わせにくいのかな??」


「ちょっと試してみたいことがあるわ、オリビアあとで試させてね」

「水魔法と相性の良くなる方法を少し考えてみます」

「俺も面白いことできそうだから、あとで試させてくれよ!」

「早すぎて、僕は何も出来ません…」


次はオリビアに皆の攻撃魔法や連携を見せて行く。特に3人の連携した合体魔法にオリビアが驚いている。


「なんですか⁉︎あの連携した魔法、あんなの見たことがありません。それに皆さんの魔法のレベルも高いです。流石は賢者の両腕と噂されているだけはあります、それにディー様の魔法も美しすぎて見惚れてしまいます」


オリビアさんの反応も上々だ。


「オリビア、私から試させてね。足に魔法をかけてから動いてみて。”シルフ” オリビアを助けてあげてお願い。」

「え?どういうことですか?移動すれば良いですか? 移動してみ…キャーーー」

想像した以上に速度が出たみたいで、オリビアが驚いてる。

「うん、早く動けたわね!”シルフ”ありがとう。 オリビアどうだったぁ?」

「ディー様、早すぎて慣れるまで使いこなせる自信がありません…あんなに速度が出るなんて…」


「次は俺だな、土魔法で足場を作っていくから、どんどん飛んでいってくれ。今から足場作るからよ」

「足場ですか?って…キャーーー」

オリビアの足元から土が盛り上がり直径1mくらいの高台が出来上がる。それをロンザが数箇所作っていく。

「こんな感じで足場作れば飛び乗って上から攻撃できないか?高さ色々変えれるからよ」

「これは面白いアイデアですが、いきなりだと難しいです…慣れると高低差つけながら敵に攻撃ができるので良いと思います」


2人のアイデアは面白い。多角的な攻撃が高速で出来れば敵からの攻撃を受けることもなく一方的に倒せる。風の魔法剣士向きの組み合わせだ。


「僕も魔法が使えたらなぁ…このままでは僕は足手まといです、屋敷で待っていたほうが良いと思います」

クリスがオリビアの実力を目にして弱音を吐き出す。私と違って普通の7歳の子供だ。


「クリス君。それは少し違うよ、攻撃は我々大人組に任せておきなさい。君の今の役目はリゼル様をお守りすることが一番の仕事だ。君は常にリゼル様を追いかけて守らねばならぬ」


「そうだぞクリス!リゼル様が規格外すぎるんだ!クリスは俺の7歳のころより全然すげーよ。あとは、俺たちについて行く体力つけなきゃな!弱音吐く前にやることいっぱいあるぞ!こんな経験できる7歳は王国の中でお前だけだ!」


リードとロンザがフォローしてくれる。しばらくはダンジョン活動より、連携の練習とクリスの体力作りかな?


「今日は五階まで進もう。連携のアイデアを出しながらモンスターの強さを確認しよう。このダンジョンは思っていたよりも広いから制覇するのに数日はかかる。夏休みになったら本格的に攻略しようと思う。クリスはそれまでに体力作りが目標ね」


「はい!僕頑張ります」

凹んでいたクリスが元気を取り戻した。


一階層のモンスターは低級者用ダンジョンの10階クラス相当。特に今の段階で問題はないが下に降りていけばモンスターも強くなって行くだろう。みんなの強さだと中級クラスも問題はなさそうだし、クリスの体力作りと思って攻略して行こうと私は決めた。


5階までは何事もなく無事に進みクリスに疲れが出始めてきたので今日のダンジョン攻略本は終了。


帰りの車中•••

「オリビアさん、今後の話をしましょう。」

アタッカーの登場です。元貴族令嬢のオリビアさんです。地味な攻撃場面が派手になってくれることを期待しつつ、文章力を磨かないとダメだなと痛感

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