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6歳 ダンジョンデビュー⑥

ブックマークを…力尽きる前に是非

今日からダンジョン攻略である!私のテンションは高い。

心配性の父様が今日はついてくると言い無理やり屋敷を出る…代官の悲壮感が半端ないよ…罪悪感が…馬車でいつもどおり向かう。今日は父様、マクベス、ディー、リード、ロンザ、私の6人でダンジョンを攻略する。入口前で受付を済ませ早速中へと進む。1Fはスライムを中心とした練習用エリアなので問題なく2階に降りていく。 私にとってはここからは未知のエリアだ、初心者用ダンジョンとはいえ緊張はする。


「リゼル、ここは初心者用ダンジョンの2階だから、そんなに緊張しなくても大丈夫だ。それに護衛しているメンバーを見てみろ、小隊クラスなら戦闘できるレベルの護衛だぞ?こんな豪華な布陣でデビューすることはないぞ、5階までは動物系モンスターが中心で出てくる、動く的だと思って魔法の実践練習だと思いなさい」


父上の言葉でリラックスができた。普段一緒にいるから気にしてないけど、元宮廷魔術師、元魔術師団2人、元騎士団、精霊魔法使いのエルフ…戦力過多な気がしてくる。


「リゼル、一角兎だ。最初は遠慮はいらない火の魔法で攻撃してみなさい」


「はい、父上。”サラマンダー”力を貸して、二重魔法 ”ファイアーボール”」


1m半を超える業火が、一角獣を一瞬で消し去る…


「リゼルよ、それが初級のファイアーボールなのか? 中級魔法並みの破壊力だぞ…」昨日、屋敷で仕事をしていたラウルは息子の成長を見ていなかった。初級魔法2発分のマナで中級魔法並の威力が出ることを。


「では、次に氷魔法を私に見せてくれないか?」


「 “デリンジャー” ”ショットガン”」

氷の弾丸が近くにいた不運な一角獣を貫く。

氷の礫の散弾が不運な一角獣に炸裂する。


驚きを超えて感心してしまう。

「マクベスよ、息子と対峙するならどのくらいの人数が必要だ?率直な意見が欲しい。」


「うーむ…若様の魔法を見た感想でいうと騎士10人と兵士50人で死を覚悟して突撃で良くて相打ちと言ったところでしょうか」


「それでは宮廷魔術師候補レベルの力量だな、6歳でこれか…流石は賢者と思うしかないな」


「マクベス、親バカな貴族の意見を聞いて欲しい。6歳でこのダンジョンを踏破したら偉業になると思うか?」


「お館様、”二代目賢者の記録の1ページにはなるかと。きっとこう書かれますぞ。”6歳で父ラウル卿と初めてのダンジョンを制覇” と書かれるでしょうな。その際には不肖このマクベスの名を一緒に刻まれたい所存であります。」


「うむ、よく進言してくれた感謝する。よし、皆のもの リゼルと共にこのダンジョンを踏破するぞ!! リゼルの初陣である!!」


親バカここに極まる…

パパは親バカですね。

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