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5歳 お披露目会①

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5歳のイベント「お披露目会」

領内の5歳児は親と共に領都に集められて祝福される、子は国の宝という国策。

クリムロード領内は、リゼル若様も参加するので普段のお披露目会以上に祭りとなった。


公衆浴場を作ったことでリゼルの人気は領内では凄いことになっている、ましてクリムロード家は美男美女の家系である。

黄色い声援、野太い声援が飛び交う。


「きゃーリゼル様、こっち向いて〜」


「リゼル様万歳!クリムロード家万歳!!」


「温泉ありがとうー!」


「将来、孫を嫁にもらってくだされぇ」


広間のスピーチ台に父様が壇上に上がる。


「皆の衆、五歳の子どもたちよ!この度はおめでとう!今回はいつもと違う発表をする。息子リゼルがこの度、領内に公衆浴場を建設した。そしてその収益で領内に学校を設立することにした。これからはクリムロード家領内の7歳からの子供たちは無償で学校へ参加することが可能である。領内の村々には定期的に講師を派遣する。今までは私塾でしか習えなかった子供たちに教育という名のプレゼントだ。領内の子供であれば誰でも参加可能だ。午前中はみんなで勉強をし、みんなでお昼ごはんを食べてから自宅に戻る形にする。」


勉強の好きな子、嫌いな子の反応が歓声と悲鳴となって湧き上がる。

これを考えたのはリゼルである。読み書き計算が出来ない子供が多いこの世界で、基礎学力の向上は領内の利益につながる。

結果が伴ってくれば、他の領内でも実施されると予想される、そうすれば国力増加に繋がると考えたためである。

王立学校の他に初めて、この王国に領立学校が建設された。将来、この制度は国中に広まっていく。




次は王城でのお披露目会への移動になる。

王城に同い年の貴族の子供たちが集められる。貴族間の顔合わせや、情報収集・婚姻活動に使われる。リゼルは5歳にして騎士の爵位を持っている、宰相のお気に入りだということは広く貴族世界には知れ渡っている。


父様の執務室へ呼び出される。


「閣下から手紙が届いた。リゼルの今後についてどうするかの相談が主な内容だ。


1,見合いの話が閣下のところにまで多数届いている。

2.温泉発掘の件で、褒美が渡されること

3.賢者の称号について


これらの事柄が書かれている。リゼルの意見を聞きながら慎重に決断してほしいとのことだ。順番に整理していこうリゼルの意見を言ってほしい。」


「はい、父様。婚姻に関することは兄さんが婚姻するまではお断りしてほしいです。長男の婚姻が決まってから考えると伝えて下さい。 褒美なのですが、どのような内容なのですか??」


「うむ、褒美の内容は爵位の格上げと書いておる。今までの騎士爵は後見人につくための名誉職くらいの扱いで考えておったんだが、爵位の格上げとなるとなぁ…5歳で領地運営をする爵位になるとは思えんしな。実際のところ検討がつかないんだ。貰っておいて損はないと思うぞ。


賢者の称号についてだが、正式に王国で発表するタイミングだな。5歳のお披露目のときにするか、13歳の学校卒業のタイミングでするかと書かれておる。学校卒業後に発表する場合は貴族学校で不自由な生活があるかもしれないと書かれておる。四大魔法が使えることを隠し通す方が難しいという判断だろうな、俺はそろそろ発表しても良い頃合いだと思うぞ、リゼルはまだ幼いが非常に聡い、それに四大魔法がもう使える。」


「わかりました、私には判断ができませんので、父上と宰相閣下にお任せします。」


”私の物語が少し前進し始める”

次から王城パーティー編突入です。5歳編は短めに書ききりたいと思います。

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