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13 一緒に


 彼が私たちの野営地まで連れ帰ってくれた。


 あの後のことは記憶があやふやだが、


 あの三人に深々と礼を出来たことだけは覚えている。


 槍使いは最後まで土下座の姿勢を崩さなかった。




 野営地のテントのそばでバッグを手に呆然としたまま突っ立っている私。


 ふと気付くと、彼の様子がいつもとは違うようだ。


 あの修羅場を見せてしまったせいかと慌てたがどうやら違うらしい。



「その中身、見せてください」



 唖然とし、次の瞬間吹き出しそうになる自分を必死に押さえ込んだ。


 彼にあのバッグを手渡して、わざとうつむいて顔を隠した。


 彼が初めて見せた好奇心を抑えきれないという表情を思い出すと、身体の震えを止めることが出来ない。




 ずいぶん時間が掛かったが、ようやく落ち着けた。


 うつむいていた時に彼がバッグの中を探る音が聞こえていた。



 気になって顔を上げた私の目に最初に飛び込んできたものは、



「「網タイツ!」」



 初めてあの人と一緒に笑えたよ。



 あとがき


 リヴァイスという世界は、ひとりの少年がプレイしている仮想現実ゲームです。


 彼は長い時間この世界を旅するうちに『鏡の賢者』と呼ばれる存在になりました。


 お供のメイドさんは『伝説のメイド』と呼ばれております。


 ここで暮らしている人々はいわゆるAIですが、それなりに大変なこの世界を楽しく生きているみたいです。


 リヴァイスの物語は、そういう人々のあれやこれやを短編として紹介するものとなりそうです。




 iPadのメモ帳につらつら溜め込んでいたショートストーリーや小ネタをひとつの世界にまとめようとしたら、こういう設定になりました。


 整合性や何やらいろいろアレですが、お話しがまとまり次第投稿したいと思っております。



 楽しんでいただけたら幸いです。


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