表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冒険者は救えない!~世界への反逆~  作者: チョコクリーム
1章 始まりの日
9/20

村長!!!

「なんだ、これ?」

「洞窟の奥に行けば分かると思います。私も詳しくは知らないのですが、奥にはその紙を入れる穴があると聞いております。」


 詳しく知らないだと?ならなんで紙を持ってるんだ?誰かが渡したのか。どんな理由で?情報が足りないな。


「詳しく知らないとはどうゆうことだ?」

「10年前に魔物の群れに襲われていた時に、冒険王様が助けてくださったのです。その時に、その紙と守り神をさずけてくださったのです。」


 冒険王が?10年前は冒険王が1番活躍していた時だな。なぜこの村に居た?冒険王程の強さならここよりもっと先で戦っているはず。それに守り神はそんな簡単に渡せるようなもんなのか?不思議なことだらけだな。


 ちなみにこの国の1年は270日だ。国によって違うのだが俺のいる国、アウストブレスでは1ヶ月が30日の1年が9ヶ月だ。1日24時間というのはどの国でも同じだ。


 国ごとに1ヶ月が31日だったり29日だったりとなっている。だが、9ヶ月で1年なのはどこも同じだ。なぜ1ヶ月の日数だけ違うのかと言うと、宗教的な理由である。俺も詳しくは知らないが、なんでも聖典にそう書いてあっただとか。


 話がズレたな。冒険王は今行方不明だ。15年前に冒険者になり、10年前に人間の活動範囲を倍まで広げたすげぇやつだ。だが3年前に突然消えたのだ。


 それ以来冒険王を見たというのは聞いたことがない。そんな冒険王がここに来る理由はなんだ?とりあえず話の続きを聞くか。


「冒険王様が、見込みのあるやつは洞窟にこの紙を持たせて行かせろと仰っていました。しかし、今日まではこの村にそのような方は現れなかったのです。ですからあなた方には期待しているのです。」


「つまり紙を穴に入れた後どうなるかは分からないと。そうゆうことだな?」

「はい。」


 気になるな。明日の朝にでも行くか。


「ロムウェル、明日の朝行くぞ。」

「はい。分かりました。」


 話は終わったようだし部屋に戻って寝るか。明日は早いしな。



 部屋を出ていく時ふと村長の顔を見ると、迷っているような表情をしていた。その表情が気になり、あまり眠れなかった。






 はっ、朝か。ロムウェルの部屋に行くか。まだ寝てるだろう。起こしに行ってやるか?でも昨日は頑張ってたし、今日のところは許してやる。


 お腹すいたな。村長の部屋に行って頼むか。相変わらず人が少ないな。廊下を通っても数人しか見かけない。朝だからか?


 村長の部屋に行くと、鍵は開いていた。昨日の夜は閉まっていたが、俺たちが出ていった後閉め忘れたのか?




 ドアを開けて入ると、村長が血だらけで倒れていた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ