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冒険者は救えない!~世界への反逆~  作者: チョコクリーム
1章 始まりの日
8/20

謎の紙

 


 案内されて会場に着くと、村人が大騒ぎしていた。ロムウェルを探していると、村人が話しかけてきた。


「助けて下さり、ありがとうございます!」

「「「ありがとうございます!」」」

「あぁ、別に気にするな。そうゆうのはロムウェルに言ってくれ。」


「ロムウェル様……あぁ、お仲間の名前ですか。ロムウェル様はあちらにいらっしゃいます。」

「そうか。ありがとう。」


 ロムウェルの調子はどうなってるかなっと。半日寝てれば大丈夫とか言ってたが、疲れてるかもしれないしな。ロムウェルは1人で食べているようだ。


「おい、ロムウェル。元気か?」

「シズルさん…はい、怪我は大体治りました。シズルさんが治してくれたんですよね?ありがとうございます。」


「なんか具合悪そうだが。」

「まぁ、ちょっと。結局シズルさん頼りになっちゃって。どうしてレベル4なのにあんなに強いんですか?」


「別にあれは代償を払って一時的に強くなってただけだぞ。」

「代償?大丈夫なんですか?それ。」

「後で話す。それよりも食べて、寝ろ。まだ完全に治ったわけじゃないんだから。」


 代償のことを今話したってロムウェルのことだから自分のせいでとか言いそうだな。ロムウェルの気持ちの整理が着くまで待つか。


「はい……ご迷惑をおかけして本当に申し訳ありません……。」

「別に気にするな。」


 そうしてロムウェルと話していると、村長が周りを見回してから小声で話しかけてきた。


「御二方、少し来てもらってもいいですか。」

「まだ食べてないんだが。食べた後じゃダメなのか?」


「食べた後でよろしいので、私の部屋に来て貰えますか?部屋はこの紙を見てもらえば分かると思います。」

「分かった。ロムウェルもそれでいいか?」

「はい。」


 迎えの者が来るんじゃなくて、紙で来させるのか。他の人には言えないようなことか?考えてもさっぱり分からない。とりあえずこの美味そうな飯でも食っとくか。





 ふぅ、もうお腹いっぱいだ。かなり食ったな。最近は飯の量が足りなくてちょうど良かった。もっと稼げるようになればもっと美味い飯食えるかなぁ。


 っと、そうだ。村長の部屋に行かなきゃだったっけ。ロムウェルは寝そうだな。叩いて起こす。


「痛っ!なんですか。」

「村長の部屋行くぞ。」


 紙を見ながら歩いていく。ロムウェルはまだ眠そうだな。それにしても明かりがないから暗いな。注意してないと転びそうだ。


 これが村長の部屋かな?ノックはせずに扉を開けようとする。しかし鍵がかかっていて開かない。


「シズル様とロムウェル様ですか?」

「あぁ。」

「今開けますのでどうぞお上がりください。」


 村長の部屋だからどんな豪華な部屋かと思ったが期待外れだな。外から見た時にもあんま豪華そうには見えなかったが。見た感じ普通の部屋より少し大きいくらいだな。


 窓側に机があり、右に本棚、左に色々生活用品が置いてあるようだ。真ん中にソファがあるのでそこに座る。


「お茶は要りますか?」

「いや、大丈夫だ。」


 ロムウェルがまた寝そうになっているので叩いて起こす。さっきより強めにしたら泣きそうになっていた。強すぎたかな。今の俺はそんなに力はないはずなんだけどな。


「それで話って?」

「はい。今シズル様は洞窟のゴブリン退治の依頼を受けていますよね?」

「そうだが。」


「今どのくらい進んでいますか?」

「6,7割位だな。」

「そうですか。ロムウェル様も共に行かれるので?」


「そうだな。」

「勝手に決めないで下さいよ!」

「でも来るだろ?」

「それは、まぁそうですけど…。」

「じゃあいいだろ。村長、話の続きを。」

「はい、これをあなた方に渡しておきましょう。」


 そう言って渡してきたのは、よく分からない紙だった。ロムウェルの方を見るが、顔を横に振っている。知らないっぽいな。一体なんなんだ?この紙。


 わざわざ人に知られないようにしてまで渡すようなものだからただの紙ではないのだろうが、紙を見ても、よく分からない記号が書いてあるだけだ。正に謎の紙だな。

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