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文明の果て  作者: JF
一章
5/6

5.村長

目標は1日1投稿("`д´)ゞ

村長の家に着いた。周りの家々に比べるとすこし大きな家であり、外装もしっかりした石造りの落ち着いた建物である。

中に案内され、村長の執務室と思われる部屋に通される。

「あなたが純さんですか?」

40歳くらいの気弱そうな村長だろう男性に声をかけられる。

「いいえ、この子が純さんですよ。」

「いやいや…この子は違うでしょ…ひどい冗談ですね。」

「はい。私が純です。」

村長が溜め息をはいて話を戻す。

「兄貴…いやジャンからの報告で真面目そうな人だと聞いていたのですこしビックリしましたよ。」

「ちょっとした悪ふざけです。村長さんから少し疑いの目で見られてましたので。」

「確かに…どんな人かわからないので疑ってかかってましたね。これは失礼しました。こちらにどうぞ。」

目の前の椅子にうながされる。

「君も一緒に座りなよ。」

「良いの…いや、よろしいのでしゅか?噛んじゃった…」

村長と俺から苦笑がでる。

「クリス、無理しないで。いつも通りでいいよ。」

「わかり……わかった。じゃあ座るね。」

「君、クリスって名前だったのか。しらなかったよ。」

「僕も今初めてお兄ちゃんの名前知ったよ~」

「自己紹介まだだったな。改めて、俺は純だ。よろしくな。」

「僕はクリスだよ。こちらこそよろしくね。」

大きな手と小さな手で優しい握手をする。

「あ~私もいいかな?私がこの村の村長がをしている、ランツです。よろしくお願いします。」

こちらは硬い大人の握手をする。純が力を入れるとランツも悪い笑みに代わりより強い力で握り潰そうとしてきたので、すぐに手を離して真っ赤になった掌を見る。

「すごい握力ですね。まだしびれてますよ……」

「さっきのお返しです。」

「…なめてました。すいません。」

「分かってもらえれば結構です。それで本題に入りますが。今回の件、本当にありがとうございました。」

「何度目になるかわかりませんが、たいしたことはしてませんよ。」

「いえいえ、アイアンスコーピオンに襲われたらと想像するだけで冷や汗がでてきますよ。」

「偶々倒す武器を持っていただけですんで気にしないで下さい。」

「それで、相談なんですが…あの蠍の素材を頂くことはできませんか?タダとは言いませんので。」

「素材?何に使うのですか?」

「詳しくは専門外ですが、蠍の素材からとある成分を抽出すると、化物が近寄らなくなる液体を作れるらしく、それを村の回りに蒔く感じです。素材を頂けるので有れば、近々専門家を呼んで作って貰おうと考えてます。譲って頂けないでしょうか?」

「いいですよ。」

「駄目ですよね。こんな高価な素ざっ………えっ!」

「もちろんいいですよ。ランツさんには身分証のお金を払って貰ってますから。タダでいいですよ。」

「いやいやいや、銀貨10枚とアイアンスコーピオンじゃ釣り合いが取れないですよ。」

案内してくれた男性に合図して中身の入った革袋を用意され渡される。

「今渡せる精一杯です。お納め下さい。」

「わかりました。頂きます。」

袋の中に手を突っ込み軽くつかみ取る。

「これで十分だよ。」

「しかし…」

「じゃあ何も受け取らず出て行きますが、それもでも良いですか?」

「参りました。お気遣い感謝いたします。」

話が落ち着き横に座っているクリスの顔を見ると、キラキラした目でこちらを見ている。

「クリスどうした?」

「お兄ちゃんすごすぎるよ。アイアンスコーピオンを倒しちゃうなんて。」

「そうかぁ~そんなに誉めると俺調子に乗っちゃうぞ。」

「すごくすごいよ。カッコいい!」

「照れるじゃないか…」

調子に乗った俺は村長に聞く。

「ランツさん、この蠍食べることは可能ですか?」

「ええ、肉はとてもプリプリで美味しいと聞いたことがありますよ。」

「よし。いくか。」

「えっ?いくってまさか…」

「ええ、蠍狩りですよ。」

「「えぇ~!」」

「あっ最初の蠍はまだ預かっときますね。」

「は…い。」

「クリスも行くか?」

「危険じゃないの?」

「俺がいれば大丈夫だ。」

「じゃあ行きたい!」

「行くか。」


俺たち二人は村長宅を出て、真っ直ぐ門に向かう。

門に着き、村に入った時の門兵に話しかける。

「30分程外に出たいのですが、良いですか?」

「おう、朝のにーちゃんか。何しに行くんだ?」

「この子と軽く散歩です。これで良いですか?」

身分証を見せる。すぐに帰ってきた。

「クリスもいくのか?まぁにーちゃんと一緒なら大丈夫だろ。出ても良いぞ。」

「おじちゃんありがとう。」

俺たちは外にでることができた。

朝7時に投稿します。

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