n番煎じ
ふと書いてみました。
初書き、初投稿です。
完全に見切り発車です。
『この設定、よくみるなー。
なんていうんだっけ?
んーと…。
あぁ、テンプレ‼』
私、異世界転生しました。
えぇ、えぇ、皆様憧れ魔法のある世界です。
とはいっても
魔法が使えるのは本の中の話です。
本といっても物語ではなく、歴史書ですが。
過去の遺物といったところでしょうか。
難しい事はよくわかりません。
とにかく、この時代には使えない、使える人がいないってことです。
と、いうことで転生前の世界とほとんど変わりません。
王子様から求婚とか⁉
突然魔法が使える様になって、聖女様とか⁉
婚約破棄からの…とか⁉
などと思っていた時期もありました。
平民、一般市民である私には、そんな出来事ないわけでして。
王宮には腹黒狸爺が沢山いますが、その言葉の裏を想像するのは楽しいです。
騎士の鍛錬も見るのも楽しいです。
なんせ、良い筋肉!あっちを見ても、こっちを見ても筋肉!
細マッチョかマッチョしかいない! じゅるり。
おっとヨダレが。
とにかく今日もアストライア王国は平和です。
「なんて思ってるのかなー。
まぁ、心読んでるから事実彼女そう思ってるんだけど。
今のうちだよ、今のうち。
あと半年後には
激動の、テンプレ異世界転生物語が始まるよ。
覚悟なんてさせないけどね。
そんな事させたら面白くないから。」
ニャーン、ニャーン。
「あ、猫ちゃん!
こっちおいでー。怖くないよー。
あっ、行っちゃった。」
リリバノ、15歳。
アストライア王国の女官。
そう、これはアストライア王国の女官。
元男爵家跡取り。
リリノバの異世界転生物語。
神様らしい人によれば、テンプレのーーー。
思っていたものと違う感じに…。
どうなることやら…。