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春が青い  作者: 志村巧
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イブ

「プレゼント交換?」

「そう!もちろん学校には内緒でねw」

身を乗りだして迫る〇子にいささか気後れしつつ、それでも知らず身体は〇子に寄せて耳を傾ける。




挿絵(By みてみん)


計画はこうだ。


イブ当日、予算500円でクラス全員でプレゼントを用意。


男子は青いリボン、女子は赤いリボンをつけたプレゼントを持ちより、闇鍋方式で交換するというもの。


ほとんどの生徒が淋しく家族と過ごすであろうイブにこのイベントは有難かろう。


500円とはいくら何でも安すぎると思われるが、これは万一学校側にばれた場合の予防線だそうだ。

校内で金品の授受なぞ学校側が容認するとも思えないので苦肉の策だそうだ。

500円ならばれてもお小言程度で済むだろうと。


金額が嵩むと貰った人間によっては恨みつらみも出かねないし。


「〇〇君も当然乗るよね?」

膝がぶつかるほど近寄り、あまつさえこっちの手を握り言い寄る〇子。


これは明らかに風紀委員の俺を篭絡して口止めを図ろうとしているとみた。


本来ここは注意すべき所なんだろうが、俺も思春期のおのこ。

「承知した」

けして手を握られてとろけた訳では無い。


しかし、このプレゼント交換。意中の相手が居ない生徒にとっては最高のイベントだろうが、交換したい相手が居る生徒にとっては微妙なイベントなんだろうな。


当日はくじ引きをして若い番号を引いた生徒から山積みのプレゼントから一つずつ取っていく方式だそうだ。


くじ引きはインチキ出来まいが介入の余地は有りそうだ。


「あたし縦に長くて横に短くて奥に深い物用意しとくからさ」

言ってウインクする〇子。

「?」


言ってる言葉の意味も分かり兼ねる。謎かけか?。


そもそもなんで俺にそんなセリフを?。


俺にヒント与えるってどういう事?。


〇子は既に反対の席の女子とお喋り。


寂しくなった手を揉み、〇子の真意に想いを巡らす。



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