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春が青い  作者: 志村巧
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入学式

「どう可愛い子居た?」

「子供ばっかだよ」

「よく言うよw去年はあたし達もあそこいたんだよ」


体育館に立ち並ぶ新入生達を眺めながら共に案内役を仰せつかった〇子と並んで語り合う。



挿絵(By みてみん)

「あたしたちには彼らが子供に見えてるけど、彼らの目からしたら今のあたし達って」

「自分でも信じられないけどきっと大人に見えてるんだろうな」


全く持って信じられない。一体この一年で俺ら2年生にどんな心境の変化があったんだろうか。まさか一年後輩を「初々しい」なんて目で見る事になろうとは思いもしなかった。


「一年でなんか成長した?」

新入生の列を眺めたまま〇子が尋ねる。


「身長は1ミリも伸びてませんが」

「誰がそんな事聞いてるのよw」

「そういうお前はどうなんだよ」

「バストは1センチも…」

「誰がそんな事聞いてるよw」

「知りたくなかったと?」

「いやそれは」

「お互いまだまだ成長する必要ありそうだね」

二言も無いので反論するはずもない。

俺の身長は兎も角〇子の胸は今少し成長して欲しいが殴られるのは嫌なので口に出さずに置こう。






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