平均的なセキセイインコの一生
親鳥が卵を温めて2~3週間でヒナが孵ります。
生まれたばかりの時に小さかった鳴き声は次第にはっきりと大きくなります
生まれてから10日ほどたったら手に取って姿を見るのもいいでしょう。
まだ羽も生えてなくて目もはっきり開いていないでしょう。
2週間ほどたつと目が開いてきます。この時期になるとわずかに羽が生えているでしょう。
人の手を見て餌をほしがるように鳴き出します。
それから2日ほどして、再び姿を見ると驚くでしょう。外見が完全に変わっています。
この時期になると羽の色までわかるでしょう。首の下のそのうはまだ観察できます。
巣箱の外に出して手を見せると突進してきます。狭い場所を好むのでしょう。
孵化から20日もたてば、巣箱から出しても大丈夫でしょう。
このころになると小さな羽をばたばたさせることがあります。でも、まだ飛ぶことはできません。
手を見せると元気に鳴きます。人になついてきました。もう親鳥から離して大丈夫でしょう。
1ヶ月近くすると、様子が変わります。自分の鳥かごから出ようとしません。
小さな反抗期のようになります。それも4日ほどすればなくなり、また鳥かごから出るようになります。
1ヶ月が経ちました。それまでは手を見せると突進してきたヒナも、もうあまりそのような
姿を見せなくなります。首の下のそのうも、一目見るだけではわからないほど小さくなっていきます。
そろそろ飛べるようになるころです。初めてヒナが飛ぶとき、大抵は訳が分からず壁に
ぶつかってしまうでしょう。何回も繰り返すうちに、よくなついていると飛んでから手に
戻ってくるようになります。もうすっかり、成鳥のようです。
それから1年くらい、個体差がありますがメスは卵を産むようになります。
毎年のように卵を産んでも孵化できるのはそんなに多くありません。
この頃には以前のようななつき方はあまりしなくなるでしょう。自立です。
さて、孵化してから7年から10年以上が経ちました。次第に卵を産む頻度が短くなってきます。
鳥かごから出すと、生まれてから1ヶ月の時のようにおとなしく、人になついてきます。
もうあまり飛ばず、飛ぶ時も羽の音が重く感じられます。そろそろ寿命です。
10年以上すると、ある日突然、鳥かごの中で目を閉じて動かなくなっている姿を見つけるでしょう。