文脈ベクトルで喋っているだけです
わかってる みたいな顔をして
僕らは 文法を知らないまま話し出す。
それらしい言葉が
それらしい順番で浮かぶのは
画像のように 記憶が並んでいたから
生成AIは機械学習してるのです
意味ベクトルの羅列を
人間もそうかもって思いつき
ちょっと 腑に落ちた
パソコンのビットも
人の感覚も 模倣に満ちているなんて
僕らも機械学習してるのです
文脈の座標の羅列を
理屈じゃない 論理じゃない
今しゃべってるのは、
脳の奥で繰り返された場面の
反射のような 声の跳ね返り
貴方も機械学習してるのです
文脈ベクトルの羅列を
言葉は 理屈を持たない
ただ、知っている気がする
それは「理解」じゃなくて「再現」
それでも 意味は確かに生きている
我々は機械学習で話すのです
意味ベクトルを無意識の軌道に並べて
お読みいただきありがとうございます。
論理的な文章がわかりやすい訳ではなく、学習したパターンが多い文章が読みやすいのだと思います。「味わう」ような文学作品は、それだけいままでにないパターンの、だからこそ面白い作品かも知れません。
生成AIの会話は論理的に感じますが、膨大な文章の機械学習による経験によるものです。
人間もおそらく、論理よりも経験による喋りがメインです。ですが、人間は言語空間に閉じこもらず、五感、あらゆる感性も駆使します。